【今回のポイント】★本日(3/29)より夏時間に移行
・SPDの支持率低下が止まらず、Greenに抜かれる寸前
・政府負担過小のためドイツの健保財政が危機的状況に
・ドイツ国内のエネルギー小売価格上昇止まらず
- 政党別支持率推移:
引き続きCDU/CSU(黒)がAfD(青)を約1%リードしているが、その差は縮小。SPDはGreenに抜かれる寸前まで追い上げられている。SPDは近年の支持率低下が顕著で、主要政党の中でも存在感が薄れつつある。最大の要因は、伝統的支持基盤だった労働者層との距離が広がったこと。社会保障や労働市場改革をめぐる党の姿勢が曖昧になり、「何を代表する政党なのか」が見えにくくなっている。連立政権内でのCDU/CSUへの妥協が続き、政策面でも独自色を示せないことが不信感を強めた。さらに、党内では左派と中道路線の対立が続き、統一したメッセージを発信できていない。こうした中、クリングバイル共同党首は党の“再生”を掲げ、改革路線を打ち出しているが、過去の痛みを想起させるとして内部の反発も根強い。

- 法定健保の巨額赤字:
ドイツの法定健康保険(GKV)が深刻な財政危機に直面している。医療費の伸びが保険料収入を大きく上回る構造が続いており、来年には最大150億ユーロの赤字が発生する可能性がある。特に問題視されているのが、生活保護(Bürgergeld)受給者に対する国の拠出額で、現在の月140ユーロでは実際の医療費を大きく下回り、年間約100億ユーロの不足が生じている。この負担を保険料支払者が肩代わりしているとして、複数の健保組合が政府を提訴する事態に発展している。抜本的な見直しがない限り、保険料の再引き上げが避けられそうにない情勢。 - ドイツ国内エネルギー小売価格:
下図左から電気/ガソリン/ガス(CPIのウェート:1%/2.5%/3%)。前年比を上回り始めており、今後のインフレ圧力の高まりを感じさせる。
◆関連動画
【今回のひとこと】
Bloomberg曰く:AI投資が今後90年代のような生産性革命を起こすとの期待があるが、当時はPCやインターネットだけでなく、グローバル化の恩恵もあった(今回はない)。
【ドイツ関連日本語記事】
【ドイツ経済直近断面】
【ドイツ駐在サバイバルノウハウ集】
気に入って頂けましたら、今日の応援(↓ポチっと)よろしくお願いします(1秒で済みます)。
応援クリックは何よりも更新の励みになります。
ご質問などございましたら遠慮なくコメント欄にお寄せください。