2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧
ウクライナ危機については、本稿執筆(ドイツ時間2/27、午前11時)時点で ウクライナ軍の健闘(米露専門家の想定以上に長く持ち堪えている) 対露経済制裁一段の強化(ロシアの銀行の一部のSWIFTからの排除、ロシア中銀の資産凍結) ドイツを含むウクライナ…
ロシア軍のウクライナ侵攻に対して西側諸国が発動する経済制裁に即効性はなく、中長期的にじわじわ効くだけと解説されていますが、ロシアのRTS株価指数は、今週33%下落、昨年10月の高値からほぼ半値になっています。ロシア関連各種海外資産の凍結も、その保…
昨日ご紹介したシュピーゲル誌の News Blog の総括部分を現時点の断面として記録しておきます: Russland-Ukraine-News am Freitag: Deutschland schickt nun Helme an die ukrainische Armee – aber nicht in die Ukraine - DER SPIEGEL Das Wichtigste in …
取材力が強くて特ダネが多く、記事の品質も高いことで知られる高級週刊誌「独シュピーゲル誌」のWEBサイトにウクライナ危機用の Live Ticker が立ち上がりました。直近時点で重要なポイントを冒頭(灰色網掛け部分)に凝縮してくれているので大変便利です。 …
本日のドイツメディアの報道をざっとチェックして、私なりになるほどと思ったポイントや論調などを以下簡単にご紹介します: 今回のロシアによる事実上のウクライナ侵攻は、ベルリンの壁崩壊以来の歴史的転換点と捉えるべき 当初の密約に反してどんどん拡大…
プーチン大統領がいよいよ攻勢に出てきました。ドイツでもウクライナ問題がトップテーマになっています。 ドイツ国内の論調をメディア横断的にうまくまとめてくれる最も信頼できるメディアであるドイチュラントフンク(DLF)で昨夜からニューズブログ(ドイ…
現在ドイツの職場では、コロナ対策用の特別措置として、 3Gルール:ワクチン接種者(Geimpfte)、快癒者(Genesene)、検査陰性証明者(Getestete)でないと中に入れない/それを会社側がしっかり管理する オームオフィス義務:会社は業務が許す限り社員にオー…
(NRW州議会場) ショルツ首相が対ロシア問題でメルケル前首相に比べて頼りなく見えることなどが原因で、ドイツ全土ベースでの政党別支持率は、再びCDU/CSUがSPDを抜いて1位となっています。 Wahlumfragen zur Bundestagswahl – Sonntagsfrage (Wahlumfrage,…
風力や太陽光などの再エネ発電に熱心なドイツの家庭用電気代は、欧州トップクラスに高いことで有名です。1キロワット時あたりの電気代(昨年6月時点)は、日本を100とすると、ドイツ142、英国111、フランス83、オランダ74、米国60という具合です。家庭用電気…
メルケル前首相が政界から完全に引退してしまった今、プーチン露大統領にとってドイツにおけるもっとも太いパイプは、シュレーダー元首相となっています。 ロシア国営ガスプロム、独シュレーダー元首相を取締役に: 日本経済新聞 ●シュレーダー元首相 日本語W…
ロシア問題の緊張感が再び高まっているので、若干金利が反落しており(金は急騰)、現時点ではユーロ3ヶ月物金利プラ転タイミングは12月初め頃にやや繰り下がっています。 https://www.theice.com/products/38527986/Three-Month-Euribor-Futures/data?marke…
今朝ドイツ連邦統計局から2021年の賃金統計(速報)の発表があり、 名目賃金は前年比3.1%上昇したものの、インフレがそれを0.1%上回ったため、 2021年の実質賃金は0.1%低下したという内容でした。 Reallöhne im Jahr 2021 voraussichtlich um 0,1 % gegen…
ロシア/ウクライナ情勢の緊迫した状態が続いていますが、ウクライナ自体からは 「ロシアは常にこれくらいウクライナを圧迫しており、今が特別ではない」 「西側諸国は、不必要にロシアを挑発/刺激している」 「ウクライナ国民をいたずらにパニックに陥れるよ…
最近のドイツは、オミクロン感染のほぼピークにあり、7日間指数(人口10万人あたり直近7日間の新規感染者数:下図黒線)は過去最高の1460人(1日あたり新規感染者総数約174千人)となっています。 Corona-Regeln: Öffnungen geplant - Corona-Einschränkunge…
ロシア軍は、ベラルーシやクリミア近傍でこのような大規模軍事演習を遂行中ですが、いよいよ来週にもロシア軍のウクライナ侵攻(まずはミサイル攻撃と空爆)が始まるという報道がドイツでもトップニュースになっています。 ドイツ外務省はウクライナ在住のド…
思い起こせばこの約2年間、毎日朝夕(時には日中も)コロナ関連のニュースやデータと「にらめっこ」の日々が続いています。その多くが、ネガティブで怖いものばかりでしたので、メンタル的にも良いものではなかったと思います。2年間にわたって投入し続けた…
昨日EU委員会の経済見通し(四半期)がアップデートされました。 Winter 2022 Economic Forecast: Growth expected to regain traction after winter slowdown | European Commission (europa.eu) Winter 2022 Economic Forecast (europa.eu) ドイツの見通し…
ワクチンに対する国民の受容度の高さを示す「1回以上接種者の人口比率」の時系列推移をみると、UKとドイツはワクチン接種で最初大きく先行していたものの、その後は75%あたりが壁になって伸び悩んでいます。一方、イタリア、日本、フランスは、最初こそ出遅…
私が10EUR/月のライトメニューで定期購読している独3大全国紙の一角、Welt紙に、「ナーゲル独連銀総裁がZeit紙(高級週刊新聞)とのインタビューで『ドイツの今年のインフレ率は4%を大きく上回る』と語っている」と速報されているのを見つけました。 独連銀…
北京五輪・ノルディックスキージャンプ・混合団体での高梨沙羅選手のスーツ規定違反が話題になっていますが、 高梨のスーツ規定違反「本人のせいでは全くない」両太ももが2センチ大きかったと説明/北京五輪/デイリースポーツ online (daily.co.jp) ドイツ女…
ドイツでの1日の新規感染者数は20万人レベルに到達し、7日間指数(人口10万人当たりの直近7日間の新規感染者数)も1426まで上昇してきました。 Germany COVID - Coronavirus Statistics - Worldometer (worldometers.info) しかし再生産数が1.0まで落ちてき…
ドイツ語になりますが、時々刻々と変化する情勢を追いかけたい場合には、30分毎にラジオ/ポッドキャストでニュースを流してくれるこちらの Deutschlandfunk (DLF) が大変便利です。 Startseite - Deutschlandfunk Startseite こちらのWEBサイトに掲載されて…
今年に入って金利の上昇が顕著になってきました。米国、ドイツ、日本の2年物国債利回りは、それぞれ年初来+0.59%、+0.38%、+0.04%上昇し、株価指数は▲5.6%(S&P500)、▲4.9%(DAX40)、▲3.1%(TOPIX)の下落となっています。株の軟化は、債券が株より…
BOEがFEDやECBに先んじてどんどん利上げしているのは、以下の理由によるものかと思っています。 伝統的にBOEが先進国中銀の中で最も果敢かつ迅速に動く(透明性も高い) ターゲット2%からインフレが1%上ブレ/下ブレをした場合には、財務相にこのような Ope…
ラガルドECB総裁が「(市場になじみの薄い新種の)フクロウ」から突然「(全然普通の)タカ」に豹変して市場を大いに驚かせ、ユーロ金利の大幅上昇を引き起こしました。 これだけインフレの読み間違いが続いていれば、ECBもさすがに堪えきれなくなったという…
政党別支持率の世論調査結果をトレースするにはこちらのポータルサイトが大変便利なのですが、昨秋の連邦選挙で敗北して下野したCDU/CSUの支持率が、先週あたりからショルツ首相を輩出する政権与党SPDを上回り始めています。 Wahlumfragen zur Bundestagswah…
本日ドイツ連邦雇用庁から1月分のドイツ雇用統計が発表されました。一言でいうと、 オミクロンをものともせず、1月もドイツ雇用の力強い改善継続 ということかと思います。 エッセンスを以下ご紹介します。 ●季節調整後の失業者数は(▲6-10千人の市場予想を…
ドイツ10年国債(ブンズ)の利回り(下図は超長期チャート)は、2019年5月以来ずっとマイナス圏での推移が続いていましたが、 本日ようやくしっかりとプラス転換しそうな感じになってきました(日中下図は2日チャート)。 きっかけはドイツ1月インフレ指標。…