日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

カーボンニュートラル

20220928 IMD世界競争力ランキング、ドイツ15位(日本は34位)

スイスのビジネススクールである国際経営開発研究所(IMD〜International Institute for Management Development)が毎年発表している世界競争力ランキング(対象63カ国・地域)によると、ドイツは昨年と同じ15位、トップ5は、①デンマーク、②スイス、③シンガ…

20220915 ドイツでますます増える自家用車保有

今朝のドイツ連邦統計局発表によると、ドイツでは自家用車保有が人口を上回る勢いで増え続けているようです。 できるだけ環境に優しい交通手段にシフトしようという長年の議論にもかかわらず、ドイツの自動車密度は増加し続けている。 10年前(2011 年)の自…

20220913 地球温暖化でドイツはどう変わるか

「地球温暖化によってドイツで今後何がどう変わりそうか」というテーマについて、ドイツのメディア等で言われていることを日々フォローして書き溜めているのですが、現時点での断面を以下ご紹介します。 日本の将来を考える上でも何らかの参考になりうるもの…

20220908 ドイツ新築住宅におけるガス暖房のシェアはコロナ以降減少継続

先ほどドイツ連邦統計局から発表された数字を見ると、以下のことが読み取れます。 2022年前半(1~6月)の新築住宅における、ガス(暖房)のシェア(青点線)は16.2%まで急低下。 前年(2021年)同期比では▲9.3%、コロナ前(2019年)比では▲23.7%。 政策…

20220826 時々チェックする価値のあるドイツ関連WEBリンク集

ドイツ関連のビジネスやマーケット分析をしている方々には是非時々見て欲しいというWEBサイトのリンクを集めてみました。必要に応じて適宜WEB翻訳などを併用してご活用いただければと思います。 ◆EURとGBPのフォワード金利(利上げ織込み度合い確認用)<英…

20220813 岸田さんには菅さんの3倍の成果をお願いしたいところです

7月の参院選圧勝後、当面国政選挙のない「黄金の3年間」を岸田首相は手に入れました。戦後長きにわたって政権を担ってきた自民党にとって、党内の派閥は他国における連立パートナー(野党)に相当するものなのですが、岸田首相は連立政権を運営するかのよう…

20220811 9ユーロ切符後の交通量

ドイツ連邦統計局が9ユーロ切符導入の2ヶ月(6-7月)の交通量を分析したところ、以下のようなことが判明していましす。 ・30km超の鉄道輸送がコロナ前比 約4割増加 ・特に田舎の観光地で増加大 ・道路交通量(9ユーロ切符が カバーするバスなどを含む)は コロナ…

20220809 最先端の野菜小売infarm

フランクフルトのデパ地下で infarm を発見しました。 このinfarm は野菜を販売場所で作って売る究極の地産地消の仕組みで、これにより >科学的に効率よく野菜を作る >野菜運搬で生じる環境負荷やコストを減らす >腐らすことなく食品ロスを減らす >意識の高…

20220807 ドイツで食肉の生産量が激減しています

ドイツ連邦統計局の発表によると、今年前半(1~6月)の食肉生産量は、前年比▲7.9%と激減していました。 動物愛護、CO2削減、穀物不足等への意識の高まりで、ビーガンやベジタリアンが増えているだけでなく、近年のインフレが高価な肉の消費を抑制している…

20220806 サステナブルファイナンス考

持続可能な新しい社会を実現するために必要な活動を支える金融のことを、「サステナブルファイナンス」と呼びます。経済活動の裏側にはそれを支える金融が常に(黒子のように)存在し、その活動が大きなものになるほど、大規模で難度の高い金融が必要になり…

20220730 戻らぬ出張について考える

私自身、コロナ前までは年数回程度、ドイツ国内の泊りがけの出張をしていたものですが、コロナ発生以降は一度もどこにも出張していません。出張関連手続き(例えば経費精算フォーマットなど)も2年半の間に変わっている可能性が高いので、今更確認するのも億…

20220727 今ドイツで大注目の ヒートポンプ(Wärmepumpen) について

ヒートポンプというのは、こちらに説明されている通り、エアコンや冷蔵庫で使われている省エネ技術のことです。 https://www.hptcj.or.jp/study/tabid/102/Default.aspx ヒートポンプはドイツでもカーボンニュートラル実現に向けた重要技術としてもともと注…

20220717 9ユーロで1ヶ月電車バス乗り放題の切符を巡る議論

一般家庭でのエネルギー価格高騰のダメージを軽減するための切り札として、6~8月の期間限定で導入された9ユーロ切符(ドイツ全国の近距離電車・バスが1ヶ月間たった9ユーロで乗り放題となるチケット)をめぐる議論が白熱しています。 各種主要メディアをチ…

20220630 在日ドイツ企業景況調査:日本におけるドイツビジネス 2022(ドイツ商工会議所/KPMG)

ドイツ企業の多くが対中国戦略をデカップリング方向で見直す中、相対的に日本の重要度が増していると言われています。 在日ドイツ商工会議所とKPMGが毎年この時期に実施している掲題調査(今回回答数115社)の中にもその傍証のようなものが見つかりましたの…

20220628 ドイツ金融安定化委員会報告のエッセンス

ドイツ金融安定化委員会(財務省、ドイツ連銀(中銀)、ドイツ連邦金融監督庁(BaFinから構成)が昨日(6/27)提出した国会宛報告書のポイントを抽出しておきます。 ①ロシア/ウクライナ危機 全体としてドイツの金融システム全体が受ける影響はマネージ可能 …

20220622 ここ数日ドイツで盛り上がっている原発活用再開問題について

ショルツ首相の独仏伊合同電撃キエフ訪問(6/16)をきっかけに、ロシアのドイツ向けガス供給(紫棒線の高さ)が6割減となっています。 そのため、ドイツ政府が画策していた冬場に向けてガス備蓄を増やし(キャパの9割)て今年の冬を凌ぐという戦略がワークし…

20220616 独ツァイト紙のエネルギーモニター

経済制裁による設備修理遅延を口実に、ロシアがノルトシュトリーム1経由でのドイツ向け天然ガス供給を平時の4割程度に絞ってきていますが、これはショルツ首相の独仏伊共同電撃キエフ訪問(6/16)に対するけん制/報復と解釈されています。 ドイツ向け天然ガ…

20220606 最近のショルツ首相の不人気について

最近の政党別支持率世論調査を見ていると、以下の特徴が鮮明化しています。 メルツ党首が率いるCDU/CSUが第一党としてのリードを拡大する一方、 ショルツ首相を支えるSPDがベアボック/ハーベック人気のGreenに抜かれつつある Wahlumfragen zur Bundestagswah…

20220531 ドイツでは明日から3ケ月ガソリン減税

EUでロシア産原油の禁輸が始まることもあり、原油価格(下図はWTI)は再び騰勢を強めています。 Crude oil - 2022 Data - 1983-2021 Historical - 2023 Forecast - Price - Quote - Chart (tradingeconomics.com) ドイツにおけるスーパーガソリン(上)/ディー…

20220414 ドイツ信号機連立政権 政権運営上の注目点/これまでの主な実績と評価

【政権運営における注目点】 ショルツ首相は、当初メルケル路線を概ね継承するものと予想されていたが、環境、外交でGreen、経済、財政でFDP、社会的公平の実現ではSPD内左派に配慮する必要がある上、その後ウクライナ危機が勃発したこともあり、多方面で既…

20220404 オランダのちょっとだけ安いガソリンを買いに走るドイツ人

オランダでは今月からガソリン減税(2割強)が始まっており、その結果、ガソリンの小売価格がドイツよりリッター当たり10~20セント安くなっています。 そのため、ドイツ国境近くのオランダのガソリンスタンドを訪れるドイツ人顧客数は平時の8~9割増になっ…

20220312 日独共通の最優先課題

ロシアのエネルギー輸出は、いまやウクライナ侵略の戦費調達手段そのものであり、買うべきでないものと見做されています。ロシアの原油は世界全体の約1割、天然ガスは約2割を占めていますので、これらの供給が滞るという思惑だけでも価格は急騰します。実際…

20220304 ウクライナ危機に対するドイツ主要メディアの論調

ウクライナからの難民は、とにかく迅速に気持ちよく受け入れるべき。現時点で120万人以上がEU(うち65万人がポーランド)入りしているが今のところ概ねうまくいっている。(ただし、誰も声高に言わないか、女性と子供が中心なので犯罪者になる可能性が低くて…

20220227 ウクライナ危機のインプリケーション

ウクライナ危機については、本稿執筆(ドイツ時間2/27、午前11時)時点で ウクライナ軍の健闘(米露専門家の想定以上に長く持ち堪えている) 対露経済制裁一段の強化(ロシアの銀行の一部のSWIFTからの排除、ロシア中銀の資産凍結) ドイツを含むウクライナ…

20220226 チカラの時代への転換点

ロシア軍のウクライナ侵攻に対して西側諸国が発動する経済制裁に即効性はなく、中長期的にじわじわ効くだけと解説されていますが、ロシアのRTS株価指数は、今週33%下落、昨年10月の高値からほぼ半値になっています。ロシア関連各種海外資産の凍結も、その保…

20220219 大変なことになっているドイツの電気代

風力や太陽光などの再エネ発電に熱心なドイツの家庭用電気代は、欧州トップクラスに高いことで有名です。1キロワット時あたりの電気代(昨年6月時点)は、日本を100とすると、ドイツ142、英国111、フランス83、オランダ74、米国60という具合です。家庭用電気…

20220217 EUR金利正常化ウォッチ

ロシア問題の緊張感が再び高まっているので、若干金利が反落しており(金は急騰)、現時点ではユーロ3ヶ月物金利プラ転タイミングは12月初め頃にやや繰り下がっています。 https://www.theice.com/products/38527986/Three-Month-Euribor-Futures/data?marke…

20220129 「より良い世の中」を手に入れるために

あらゆる意味で「トランスフォーメーション」が求められる時代になりました。目先のコロナ対応から長期的視点での気候変動対応、その手段としてのデジタリゼーションなど、私たちがやるべき宿題は山積しています。誰もが手に入れたい「より良い世の中」を実…

20220128 プーチン大統領に最も厳しいところを突かれているドイツ

プーチン露大統領は、 欧州/世界が脱炭素に思い切り舵を切った瞬間を狙いすました上で、 自国が豊富に保有し、脱炭素実現前でまだ価値のある炭素エネルギー(原油、天然ガス)と、政治的影響力行使可能な中央アジアのウランを武器にして、 ロシアの国益(NAT…

20220115 カーボンニュートラル、できるまでやる

日本は2050年のカーボンニュートラル実現と、その中間目標として2030年までに2013年度比で温暖化ガス排出量46%削減を目指しています。関連するいろいろな資料を見ていると、カーボンニュートラルは、日本にとっても世界の他の国々にとっても、「できると信じ…