自動車
①中国市場におけるドイツ車のシェア~年々減少が続く。中国車の台頭と共に、中国経済低迷に伴う高級車需要の減退が背景。 ちなみに各メーカーの売上に占める中国シェア(2022年)は、VW:40.0%、ベンツ:36.8%、BMW:33.0%、テスラ:33.5%、トヨタ:17.1…
①経済省GDPナウキャスト~Q1前期比+0.1%を予想。一方、ドイツ銀行は▲0.1%、ドイツ連銀は「恐らく(小幅)マイナス」との読み。 https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2024/03/09-konjunktur-bip-nowcast.html ②新車販売…
ドイツの鉱工業生産(上図黒線、実質ベースインデックス)は、2023年前年比▲1.2%(2022年▲0.2%)と減少しました。2018年頃から既に長期低下傾向にあり、コロナからの回復後もその低下トレンドが再開しているように見えます。 水準としては2018年のピークか…
https://www.vda.de/de/presse/Pressemeldungen/2023/231221_PM_Autofarben-in_Deutschland ドイツ自動車産業協会(VDA)の本日のプレスリリースによると、ドイツの車の色についてのトレンドは以下の通り、「白黒シルバーの3色で安定の8割/緑が増加中」なっ…
https://www.bundesbank.de/resource/blob/915916/f62f192dfc5d6ebac39e415e41640ea1/mL/2023-09-wirtschaftsstandort-data.pdf ドイツ連銀が9月月報内の特別論文の中で「ドイツの産業立地」について分析し、政策提言をまとめていますので、以下そのエッセン…
https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/Wirtschaftliche-Lage/2023/20230913-die-wirtschaftliche-lage-in-deutschland-im-september-2023.html 本日ドイツ経済省から発表された9月経済月報のエッセンスは以下の通りです(月央の当該月報と下…
最近見かけたドイツの統計系小ネタのうち、今頭の片隅に置いておいて悪くないかも、と思ったものを以下8つざっとご紹介します。 ①旅行好きのドイツ人だけあって、足元の航空旅客数の伸びは不況にもかかわらず絶好調なのですが。。。。 https://www.dashboard…
上記の通り、今でも名実ともにメッセ大国と言うべきドイツではありますが、コロナ後は、①対顧コミュニケーションのオンラインシフト、②出展者の産業の衰退、③環境対策、などで苦悩し始めています。 出展者達は、高いコストをかけて製品をリアルに展示する意…
https://www.bundesbank.de/de/aufgaben/themen/monatsbericht-deutsche-wirtschaft-beginnt-sich-zu-erholen-856142 ドイツ連銀の7月月報が発表されましたので、経済分析部分(Kurzberichte)のエッセンスを以下ご紹介します。 ドイツの2023年第2四半期実質…
https://tradingeconomics.com/germany/industrial-production-mom 先ほどドイツ連邦統計局より5月鉱工業生産データの発表があり、前月比▲0.2%/前年同月比+0.7%と市場予想(前月比フラット)比やや弱めの内容となっていました。 5月は特に医薬品(前月比▲1…
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/07/PD23_266_421.html 先ほどドイツ連邦統計局から5月製造業受注データの発表があり、上図の通り、総合(赤)、国内(黒)、海外(青)揃って3~4月の低迷から大幅に反発する格好となっていまし…
https://tradingeconomics.com/germany/factory-orders 先ほどドイツ連邦統計局から3月製造業受注(実質ベース)の発表があり、前月比▲10.7%(市場予想▲2.2%)と過去にあまり例のない大幅減少を記録していました。 主因は、その他運輸機械受注(ウェート4…
https://www.bundesbank.de/de/publikationen/berichte/monatsberichte/monatsbericht-april-2023-764252 毎月20日前後にドイツ連銀月報が発表され、毎月必ず手短な経済分析(Kurzberichte / Konjunktur )が入っています。その部分のエッセンスを抽出してお…
ドイツ自動車メーカーにとって中国は最重要市場であり、VW(フォルクスワーゲン)が首位を維持してきたが、最近、中国メーカーであるBYDに抜かれてしまったということで話題になっています。 本件に関するドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 今年第…
EUは、2035年に内燃機関(エンジン)車の新車販売を全て禁じる方針を修正し、合成燃料(e-fuel)を使う車も例外として認めることにしました。EUがカーボンニュートラル早期達成のためにEV普及をごり押ししようとしていたところに、主力産業である自動車業界…
30年来の友人であり、心から尊敬するドイツ人エコノミストであり、私が現在住んでいるアパートの大家さんでもある、Dr. Wermuth のコメントをご紹介します。 ちなみに奥様は統計学のProfessorで、家事の多くは彼が引き受けているそうです。 wermutham.com ●…
先ほど今年最初のドイツ連銀月報がリリースされ、その経済分析部分をチェックしましたのでポイントをごく簡潔にご紹介します。 https://www.bundesbank.de/resource/blob/903314/8080f3e8eacb602143769da5de2c378c/mL/2023-01-monatsbericht-data.pdf 2022年…
2021年の売上高でランキングすると、①自動車、②機械、③化学がドイツ製造業のトップ3なのですが、社員数(雇用への貢献度)で言うと、①機械、②自動車、③金属加工製品、となります。従って、ドイツ機械業界はよく「我々こそドイツ最大の産業だ」と主張していま…
プレスリリースのタイトルは「産業立地と競争力を改善するための政策こそが、気候変動対策政策を支える」という、いかにもドイツ自動車産業界らしい主張(気候変動対策の負担を何でもかんでもトップダウンで自動車業界に押し付けるな)となっています。 VDA-…
先ほどドイツ連邦統計局から掲題のような発表がありました。 交通事故死者数はコロナ前の水準よりはまだずっと低いものの、2021年の2562人より今年は+9%増加する見込みです。事故件数は前年比+4%、負傷者数は+9%あたりで着地すると推計されています。 但…
最初に今朝のドイツ連邦統計局の発表から少しだけ。 ドイツの第3四半期実質GDPは前期比+0.4%、前年同期比+1.2%にそれぞれ0.1%ポイント上方修正されていました。予想以上に強かった速報が実はもっと強かったわけで、今後2四半期はさすがにマイナスに転じる…
自他ともに認めるグローバリゼーションの申し子であるドイツの対中貿易は輸出(黒)、輸入(赤)とも近年高い伸びを続けています。 その結果、2021年時点で中国との輸出は1,036億ユーロ(輸出内のシェア7.6%、米国に次ぐ2位)、輸入は1,430億ユーロ(輸出内…
今朝のドイツ連邦統計局発表によると、ドイツでは自家用車保有が人口を上回る勢いで増え続けているようです。 できるだけ環境に優しい交通手段にシフトしようという長年の議論にもかかわらず、ドイツの自動車密度は増加し続けている。 10年前(2011 年)の自…
今朝ドイツ連邦統計局のガソリン小売価格データが発表されていたので、手を動かして計算してみた結果、以下のことが確認できました。 8月平均価格 9月(9/5まで) 前月比上昇率 1) スーパー(E10) 1.731 2.018 +16.6% 2) ディーゼル 1.960 2.168 +10.6% ド…
先ほどドイツ連邦統計局より7月の貿易統計が発表され、前月比で輸出▲2.1%、輸入▲1.5%、とドイツ経済のモメンタム鈍化を示唆する内容となっていました。 貿易収支の黒字は何とか維持されていますが、輸入エネルギー価格の高騰により、水準は過去の実勢比大…
今年6~8月の3ヶ月間にわたり、全国どこでもどこまでも近距離電車やバスを乗り放題としてくれていた大人気商品「9ユーロ切符」が、いよいよ今月末で期限切れとなります。 足元最大の課題であるインフレを、少なくとも0.4%は押し下げてくれていたのですが、…
先ほどドイツ連邦統計局から、今年前半(1~6月)の交通事故統計が発表されていたのでざっと確認しました。 Straßenverkehrsunfälle im 1. Halbjahr 2022: 131 Getötete mehr als im Vorjahreszeitraum - Statistisches Bundesamt (destatis.de) これによる…
先週末ドイツ連銀月報が発表された(ドイツ語のみ、英語はしばらく後)ので。。。。 https://www.bundesbank.de/de/publikationen/berichte/monatsberichte/monatsbericht-juli-2022-894660 今ホットイシューとなっているイタリア国債に関係のある部分(特別…
ドイツでは6月1日から、リッター当たりスーパー35セント、ディーゼル17セントのガソリン減税がスタートしており、初日はその減税分が小売価格に比較的しっかりと転嫁されていたのですが、その後価格は再びじわじわ上昇しており、特にディーゼルはほとんど減…
今朝ドイツ連邦統計局から発表された4月製造業受注は、3月の前月比▲4.7%(本日▲4.2%に上方修正)という大幅低下の反動による若干の上昇(+0.3~1.5%)が予想されていたのですが、実際には前月比▲2.7%、前年同月比▲6.2%とかなり弱い結果に終わりました。…