日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

コロナ

20220526 ドイツコロナ状況アップデート

●ドイツの7日間指数(人口10万人当たり直近7日間の新規感染者数)は本日(5/26)263まで低下(前日比▲19)しました。 ●再生産数は最近安定的に1.0を割り込んでおり、今後も夏に向けて沈静化が進むと期待できます。 ●州別に見ても特に変な動きをしているとこ…

20220524 各国(ユーロ圏、ドイツを含む)PMI速報について

●7月の利上げが迫っているユーロ圏ではありますが、本日発表された以下総合PMIを見る限り、サービス業主導でしっかりしており、今のところスタグフレーション(マイナス成長や失業率上昇を伴う状態)からは程遠い状況と思われます。雇用は堅調な一方、インフ…

20220522 ドイツ経済研(ケルン)経済予測

ドイツの有力シンクタンク、IW(ドイツ経済研~ifoやDIWなどの5大研からは外れている)から先週末直近経済予測が発表されているのでそのエッセンスをご紹介します。 IW-Konjunkturprognose Frühjahr 2022: Krise und Unsicherheit - Institut der deutschen …

20220521 デュッセルドルフの日本デーに想う

ルール工業地帯に近いデュッセルドルフには、約70年前から日本企業が集まり始め、今では約400社が拠点を構えています。総領事館、日本人学校、日本レストランなどのインフラが整っており、ドイツ在住の日本人全体(約35千人)の約4分の1(8.4千人)が集まっ…

20220520 ドイツコロナアップデート(長期的視点)

毎夕木曜夕方にドイツ国立感染研究所(RKI)から発表されている直近週報をチェックしておきます。 https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/Wochenbericht/Wochenbericht_2022-05-19.pdf?__blob=publicationFile …

20220518 ドイツ製造業の受注残はどんどん積み上がっています

今朝ドイツ連邦統計局から3月製造業受注残高統計が出ていましたのでご紹介します。 受注残高(実質ベース) 前月比+0.6%、前年同月比+2.7% 売上の8.0か月分(前月比+0.1)と過去最高値に到達 資本財 11.8か月分(前月比+0.4)~3月の伸びを主導 中間財 4.0…

20220517 独ホテル・レストラン業界アップデート

本日ドイツ連邦統計局から(ウクライナ危機の影響が反映された)3月のホテル・レストラン業界の売上高速報値が発表されました。 前年同月比実質+114.8%、名目+124.%と大きく回復しているだけでなく、 10%程度の値上げ(名目と実質の差)に成功している姿…

20220515 NRW州議会選でもCDUが勝利、ショルツ首相には痛手

最終結果判明は翌朝になりますが、20時時点で大勢が決している模様なのでコメントしておきます。 ノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州はドイツで人口最大の州であり、中央政府にとって常に重要な地方選と位置付けられています。SPDがCDUに大差での敗…

20220510 ドイツの旅客宿泊件数、かなり戻ったがまだコロナ前の▲24%

ドイツのコロナ状況は欧州諸国比で改善が遅れており、ドイツ宿泊関連業界にとって非常に厳しい状況が続いていますが、その具体的なしんどさ具合とその推移について垣間見せてくれる数字をご紹介します。 本日ドイツ連邦統計局から発表された3月旅客宿泊件数…

20220504 ユーロ圏PMI、サービス主導で堅調

先ほど4月ユーロ圏総合PMIの発表があり、55.8(前月54.9)と、節目の50.0を大きく上回るしっかりとした内容でした。PMI Releases (markiteconomics.com) ウクライナ危機勃発による強い逆風を受けながらも、もともと雇用の堅調が維持されつつコロナが沈静化に…

20220503 ドイツ労働市場は引き続き堅調

本日ドイツ連邦雇用庁から4月分のドイツ雇用統計が発表されました。一言でいうと、 ドイツ雇用の力強い改善継続も、ウクライナ危機で改善ペースはやや鈍化 といったところかと思います。 以下エッセンスをご紹介します。 ●季節調整後の失業者数は▲13千人と減…

20220430 今年のゴールデンウィークについて、ドイツ人同僚との雑談用小ネタ

日本では昨日からいわゆる「ゴールデンウィーク」が始まっています。4/29の昭和の日を皮切りに、5/3の憲法記念日、5/4のみどりの日、5/5の子供の日と、祝祭日が集中します。平日である5/2(月)と5/6(金)に有休をとれば、10日間連続休暇(4/29〜5/8)とす…

20220429 ドイツ第1四半期GDPは前期比+0.2%と市場予想通りも、名目ではすさまじい伸び

本日朝、ドイツ連邦統計局よりドイツ第1四半期GDPの速報が発表され、結果は市場予想とぴったり一致する前期比+0.2%となっていました。 (下図は2015年を100とし、青線:原系列、赤線:季調後、ともに実質) こちらでご紹介していたドイツ連銀やドイツ経済省…

20220428 ドイツコロナ状況アップデート

人口10万人当たり直近7日間の新規感染者数で見ると、日(黄)英(赤)が200人程度にまで改善しているのに対し、ドイツ(青)は800人超と高止まりしており、厳しい状態が続いていることが分かります。 以前はこの数値が100を超えると「ホットスポット」と呼ば…

20220426 ドイツコロナ状況アップデート(再生産数急上昇)

コロナが始まってからこの2年間、会社のリスク管理(と自衛)の観点から毎日朝夕ドイツ国立感染研究所(RKI)の公式データをフォローしているのですが、本日結構珍しいことが起きていたのでご紹介します。 感染者一人あたり何人の新たな感染者を生み出してい…

20220423 日本だけコストプッシュ型

ウクライナ危機の長期化に加えて、中国ゼロコロナ政策に起因するコンテナ目詰まりのため、グローバルベースでインフレ圧力が一段と高まっています。もともと日本経済は資源・エネルギーの大半を輸入に頼っているため、それらの価格上昇と円安の組み合わせに…

20220421 ドイツコロナ状況アップデート

人口で調整した指標で国際比較(青:ドイツ、黄:日本、赤:英国、緑:オランダ)すると、 ①新規感染者数 ドイツの新規感染者数はオミクロン2種による2つのピークを越えて、欧州他国比遅れ気味ではあるものの、着実に改善基調をたどっています。 (水準はま…

20220417 コロナと戦争(によるインフレ)で豊かさをあきらめざるをえない局面

ドイツの過去に例のないインフレ(とそれに対するECBの無策)は連日ドイツの主要メディアの報道テーマとなっています。 ドイツのインフレがこのように過去に例がないほど跳ね上がっているため、 30年前の100ユーロはいまや60ユーロの価値しかなくなっていま…

20220416 ドイツからは怠慢にしか見えないECB

市場参加者から見れば、ECBが6月9日の理事会まで全く動きそうもないことは想定通りではあるのですが、FEDのインフレに対する機敏かつ果敢な対応との対比が鮮明化してゆく流れの中で、主要ドイツメディアは昨夏以降、ECB批判をどんどんエスカレートさせてきて…

20220416 人生の残り時間について考える

総務省から発表された人口推計によると、日本の総人口は125,502千人(昨年10月1日時点)で、前年比644千人の減少、減少幅は比較可能な1950年以降過去最大、とのことでした。(キリスト様のように奇跡の復活ができるなら別ですが)自分もいつかはこの巨大な人…

20220414 ドイツ信号機連立政権 政権運営上の注目点/これまでの主な実績と評価

【政権運営における注目点】 ショルツ首相は、当初メルケル路線を概ね継承するものと予想されていたが、環境、外交でGreen、経済、財政でFDP、社会的公平の実現ではSPD内左派に配慮する必要がある上、その後ウクライナ危機が勃発したこともあり、多方面で既…

20220411 今年の冬はインフルエンザにもご用心

過去2年間はコロナ大流行が繰り返される環境下で、手洗い/咳エチケットの徹底、ソーシャルディスタンス維持、マスク着用、接触/移動制限/ロックダウンなどが奏功し、通常のインフルエンザは全くと言っていいほど流行しませんでした。 しかし、今年は以下の理…

20220409 円安の今こそインバウンド復元を

現代社会において常に「3重苦」を抱えることくらいはもはや当たり前(ニューノーマル)であり、いちいち不幸だと嘆いていてはいけないのかも知れません。しかし現在の「3重苦」の顔ぶれは、①ウクライナ危機(出口なし)、②米金利急騰(インフレ長期化)、③中…

20220407 ドイツコロナ状況アップデート

ドイツでは今週からコロナ規制がほぼ撤廃され、現在残っているのは、公共交通機関と病院・介護施設でのマスク着用義務と感染者の隔離義務くらいです。 オックスフォード大コロナ規制厳格度指数による国際比較でみても、ずいぶん緩んでいることが判ります。ゼ…

20220402 自由と安全はタダではない

2年前の今頃、コロナが欧州で急速に広がり始めました。当時の感染リスクは今の100分の1程度でしたが、恐怖感は逆に100倍はあったように思います。最近は全独平均で1週間に1.5%強の人が感染するペースが続いていますので、当時の基準でいうと、ドイツ全土が…

20220331 規制がなくなった後でも続けるべきコロナ対策

ドイツでも今週末(4/2)からコロナ対策に関連する法的規制がほとんどなくなるわけですが、社会全体でコロナ抑止を進めるため、独国立感染研所(RKI)が強く推奨するアクションについてまとめたフライヤーを出しています。 そのエッセンスを簡単にご紹介します…

20220330 ドイツ五賢人委員会(政府諮問機関)、GDP▲2.8%pt下方修正、インフレ3.9%pt上方修正

本日ドイツ5賢人会(政府の経済政策を評価するために1963年に設立された5名のメンバーによって構成される諮問委員会)がウクライナ危機反映後のドイツ経済見通しを発表しました。 これによると、今年のGDPは▲2.8%pt下方修正で+1.8%、インフレは3.9%pt上方…

20220329 小売店内のマスク着用、法的義務が外れた後どうするか問題

足元ドイツは全土隅々までがコロナホットスポットと化しており、国際比較でも非常に見劣りする状況なのですが。。。 Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de) 今週末4月2日からほとんどのコロナ規制が撤廃され、小売店内で…

20220327 ショルツ政権発足後最初の地方選はSPD勝利

今年は州議会選挙が4つ予定されていますが、昨年12月にショルツ政権(SPD主導)が誕生してから最初の州議会選挙で、SPDが事前予想を大きく上回るを支持を集めて大勝し、ショルツ首相にとって(中央政府の貢献度合いはさほど大きくないものの)心地よい追い風…

20220324 ifo研ドイツ経済予測アップデート

ドイツの最も重要な景気先行指標である ifo景況指数 の発表元であるifo研の経済見通しがアップデートされたのでご紹介します。 コロナに上乗せされたウクライナ危機のせいで見通しがいつにも増して不透明なため、今回は ①基本シナリオ と ②代替シナリオ の二…