日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

社会経済

20220118 独ホテル・レストラン業界の苦境

本日ドイツ連邦統計局から2021年ホテル・レストラン業界の売上高速報値が発表され、 実質前年比フラット、名目+2%となっていました。 コロナ前の2019年比では、実質約▲40%、名目▲36%ですから、2年間連続で平時の6割程度の低い売上高で走り続けることを強…

20220116 ドイツの2021年ネガティブ流行語大賞「Pushback」

2021年のドイツ流行語大賞(Wort des Jahres)に「Wellenbrecher~コロナ(の波)抑止措置」が選ばれたことを先日お伝えしましたが、 20211203 今年のドイツ流行語大賞「Wellenbrecher~コロナ(の波)抑止措置」 - 日独経済日記 (hatenablog.com) ドイツで…

20220115 カーボンニュートラル、できるまでやる

日本は2050年のカーボンニュートラル実現と、その中間目標として2030年までに2013年度比で温暖化ガス排出量46%削減を目指しています。関連するいろいろな資料を見ていると、カーボンニュートラルは、日本にとっても世界の他の国々にとっても、「できると信じ…

20220114 人気政治家ぞろいの独ショルツ政権

先ほどZDF(ドイツ第二公共放送)Politbarometerのドイツ政治家人気ランキングが出たので早速チェックしました。 まだ引退したメルケル前首相が評価対象として残っており、しかもダントツトップ というのがまず目を引きますが、ドイツ政治にとって最も重要な…

20220113 ドイツコロナ状況アップデート

ドイツでは一時再生産数(下図橙線)が1.3まで上昇し、その後新規感染者数(青棒)も加速してきましたが、その後再生産数がやや減速に転じ、新規感染者数の幾何級数的増加のリスクは低下してきました。 州別の7日間指数(人口10万人当たり直近7日間新規感染…

20220112 ドイツ旅客宿泊件数推移

コロナがなかなか収まらないため、ドイツ宿泊関連業界にとって非常に厳しい状況が続いていますが、その具体的なしんどさ具合とその推移について垣間見せてくれる数字をご紹介します。 本日ドイツ連邦統計局から発表された11月旅客宿泊件数を見ますと、Touris…

20220111 ECBの誤った金融政策のせいで、ドイツ人一人当たり1700ユーロの購買力喪失という主張

ドイツで最も多くの人々(約100万人)に読まれている日刊新聞であるビルト紙の本日(2022/1/11)の一面トップは「ECBの見込み違いで、インフレ大ショック。ドイツ人の損害は1350億EUR」というまたまた挑発的な見出しになっていました。 Euro-Hüterin gibt zu…

20220110 ドイツでも反コロナデモが頻発しています

連日ドイツのあちこちで反コロナデモ(特にワクチン接種強制に反対)が起こっており、デュッセルドルフでも土曜日(1/8)午後は6500人が参加する大規模なデモが実施されました。 8. Januar 2022: Tausende Impfgegner ziehen durch Düsseldorf (rp-online.de…

20220109 ドイツもいよいよオミクロン感染急増に備えるべき局面

ドイツでは引き続き世界で最も厳しいコロナ対策が講じられているので、オミクロンの広がりも他国比遅れ気味になっています。 COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School of Government (ox.ac.uk) ドイツの新規感染 ヨーロッパ全体の新規感染…

20220108 今年は高名目成長、チャンスの年です

今年は米国主導の金融政策正常化の急速な進行を予感させる展開で幕を開けました。米10年国債利回りは1.77%まで上昇し、日本でもJGB10年物利回りが0.14%と明確にレンジを切り上げてきました。2019年以来ずっとマイナスだったドイツ10年物国債の利回りも先月…

20220107 ドイツの産業別GDPシェアに対するコロナの影響

2021年通年のドイツGDPはまだ出ていないので、2021年-9月期に対する分析になりますが、ドイツの産業セクター別GDPシェアの変化を見ると、以下のようなことが言えると思います。 ドイツのGDPにおいて製造業(除く建設)は1/4程度とシェア高め(日本2割、米国1…

20220106 ドイツの2021年通年のインフレ率は+3.1%で着地見込み

本日ドイツの12月CPI速報が発表され、前月比+0.5%、前年比+5.3%と上昇が加速していました。これは1992年6月以来の高水準です。いつまでたっても鈍化しない前月比の強い伸びが何とも気がかりです。 12月分のイメージがつかめたので、2021年通年は+3.1%とい…

20220105 ドイツコロナ状況アップデート(オミクロン対策リスク管理)

ドイツ内外のコロナ状況をチェックするには引き続きこちらのサイトがお勧めです。 Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de) ドイツでは、デルタによる第4波がいったん終息し、いよいよオミクロンによる第5波が始まろうとし…

20220104 ユーラシアグループのトップリスク2022

毎年恒例のユーラシアグループによる今年注意すべきリスクトップ10が発表されました。 EurasiaGroup_TopRisks2022.pdf 日本語報道ではこのような感じで速報されました。 https://www.yomiuri.co.jp/world/20220103-OYT1T50111/ これら10のリスクについて、ド…

20220103 内外有力機関によるドイツGDP/インフレ予想一覧

ドイツの経済専門新聞(日経新聞に相当)ハンデルスブラット紙傘下のハンデルスブラット研(HRI)が四半期ごとにアップデートしている経済予測を本日同紙一面トップで発表しました。 HRI-Konjunkturprognose: Der Post-Corona-Boom fällt aus (handelsblatt.…

20220102 ドイツ人が今年重要と考えている政策トップ3/ボトム3

ドイツの新聞・雑誌をデジタルで購入するにはこちらのiキオスクが便利なのですが、表紙の画像やタイトルをざっとチェックするだけでもドイツの世相が理解できるので愛用しています。 Digitale Zeitungen, Zeitschriften und Magazine als ePaper (ikiosk.de)…

20220101 今年こそ自らの手でいい年に

昨年の株価パフォーマンスを振り返ると、米S&P500が+27%、ユーロSTOXX50が+21%(DAXだと+16%)だったのに対し、TOPIXが+10%(日経平均だと+5%)と大きくアンダーパフォームしました。円株でウェートが大きいファーストリテイリングやソフトバンクが中国…

20211231 今後10年の我々の生活を変える10の重要トレンド

独ハンデルスブラット紙(12/23-26週末号)に、「今後10年の我々の生活を変える10の重要トレンド」という興味深い特集があったので、そのエッセンスを私なりの言葉でご紹介させて頂きます。 Disruption: Zukunft hängt von technologischen Durchbrüchen ab …

20211230 ドイツのオミクロンウォッチ

毎日周辺国の状況を含めたモニタリングはこちら(ベルリナーモルゲンポスト紙のポータル)が便利です。 Omikron bis Delta: Karte zeigt Ausbreitung der Corona-Varianten (morgenpost.de) これによると、ドイツでは本日(12/30)時点で、新規感染サンプル…

20211229 ドイツのコロナ対策、引き続き世界一厳しいと評価されているようです

オックスフォード大はコロナ発生当初から、コロナ対策厳格度の国際比較を可能にする指標「Stringency Index」を公表していますが、それによると最近主要国の中でドイツがトップを維持しています。 COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School …

20211228 ドイツ政府のワクチン接種推進啓蒙活動

ドイツ政府はクリスマス休暇も返上して必死にワクチン接種を推進しようとしていますが、本日(12/28)時点でワクチン接種を回避している人がまだ26.1%もいます(ワクチン接種できない年齢層4.8%を除く)。 1回以上接種した人の割合(現在73.9%)が増えれ…

20211227 英エコノミスト誌 The World Ahead ドイツ版

市場関係者にとって、恐らく世界で最も重要な雑誌ではないかと思われる 英Economist誌 が毎年12月に The World Ahead シリーズを発行していますが、ドイツの2022年版(ドイツではシュピーゲルのライバル誌であるフォークスとの協働)が出たのでざっとチェッ…

20211226 ドイツではATM爆破による現金強奪が後を絶ちません

ドイツのATMは、支店のATMコーナー以外にも、こんな感じで壁などに埋め込まれて24時間使えるようになっているようなものが多いのですが(右は外からのメンテの様子)。。。 これをまるまる爆破して中から現金を強奪するという大胆この上ない事件が昔からずっ…

20211225 日独2021年重大ニュース

今年の重大ニュースを挙げるとすれば、日本では、①1年遅れでの東京オリンピック開催、②岸田政権誕生、③コロナ長期化、④熱海土石流、ドイツでは、①ショルツ政権誕生、②大洪水、③コロナ長期化、④アフガニスタンだったのではないかと思います。従って2022年は、…

20211223 ドイツ・スイス・オーストリア比較

ドイツ、スイス、オーストリアの3か国は、同じドイツ語圏ということで「DACH」(D:ドイツ、A:オーストリア、CH:スイス)として束ねられることがありますが、お互いに意識している微妙な違いがあってなかなか面白いと思っています。私の独断と偏見で一覧表…

20211222 ドイツ住宅価格今年Q3は前年比+12.0%(Q2+10.8%)

本日ドイツ連邦統計局から掲題の通りの発表があり、長期にわたる超低金利政策とコロナ下の過剰流動性を背景に、住宅価格上昇の急加速が確認されました。 CPIの急上昇とも整合的で、一般市民の家賃上昇懸念にもつながっています。 Preise für Wohnimmobilien …

20211221 ドイツ連銀新総裁ヨアヒム・ナーゲル氏について

10月にサプライズ辞任表明をしたドイツ連銀ヴァイトマン総裁の後任に、ヨアヒム・ナーゲル氏(55歳、SPD党員、エコノミスト)が内定しました。 ドイツ主要メディアでの報道振りから、知っておいて損のなさそうなポイントをメモしておきます: 来年1/1からヴ…

20211220 ドイツ企業の2020年マクロ財務状況(ドイツ連銀12月月報より)

毎年下旬に発表されるドイツ連銀月報の12月号には、毎年その前年度の企業財務分析が掲載されており、本日2020年分が発表されたので、そのエッセンスを以下簡単にご紹介します。 Ertragslage und Finanzierungsverhältnisse deutscher Unternehmen im Jahr 20…

20211219 メルツ新党首の下で独CDUは生まれ変われるか

今年9月の連邦議会(下院)選挙で歴史的大敗を喫して野党第一党に転じたCDUは、党員投票(オンライン+郵便)の結果、次期党首としてフリードリッヒ・メルツ氏を選出しました。フリードリヒ・メルツ - Wikipedia CDUは16年にわたる政権与党から今回一野党に転…

20211218 未来のオフィス考

コロナのおかげでテレワークやビデオ会議が当たり前になり、私たちは場所や時間の制約から大きく解放されました。30年前にオフィスで1枚1枚手で入れ替えながら取っていたコピーが、急に家のiPadのカメラで簡単にスキャンしてメールできるようになったくらい…