日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

ECB

20220926 OECDが必要と考えるECB利上げ着地は4%

先ほどリリースされたOECD経済予測アップデートのP17に www.oecd-ilibrary.org さらっと書いてあって目を疑ったのですが、ECBのメインの政策金利(REFI)は来年4%に上がるとあります。イタリアなどの周縁国債を(激しく)買い支える分、高い金利が必要にな…

20220926 ドイツGDPナウキャスト

ドイツ経済省が毎月下旬頃に発表しているGDP NOWCAST(9月9日時点)によると Q3 前期比 +0.2%(青線) Q4 前期比 ▲0.2%(赤線) と一般のイメージよりかなり強いものになっています。しかもQ3、Q4とも最近かなり盛り返しているというところが特徴的です。ド…

20220924 日本アウトパフォームのチャンス到来

<Japanese> ​​「Easy money is drying up.」 世界中の中銀(日本と中国は除く)が一斉にインフレ退治の利上げ(+QT)に動いており、債券利回りがグローバルに急騰(正常化)しています。金融市場では債券と株の両方の価格低下が止まらず、分散投資がワークしていません</japanese>…

20220923 ドイツ住宅価格上昇鈍化

先ほどのドイツ連邦統計局発表によると、今年第2第四半期(4〜6月)の住宅価格指数は、前期比+2.5%と絶対水準の上昇は続いているものの、前年同期比での伸び率は、+10.2%と前期の+11.6%から大きく減速していました。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pres…

20220921ドイツ住宅/商業用不動産市況

ドイツ連銀が四半期毎にリリースしている不動産関連データ(①住宅、②商業用不動産)をそれぞれ軽くチェックしておきます。ご参考まで。 ①(個人用)住宅 最近金利が多少上がったとはいえ、過去と比べればまだまだ圧倒的に低いので… (ちなみに超低金利時代が…

20220921 ドイツ連銀月報景気短評のエッセンス

毎月下旬にドイツ連銀月報(英語版はかなり遅れて出る)がリリースされているのですが、その冒頭には必ずドイツ景気についての短評(Kurzberichte, Kunjunkturlage)が出ており、特に現在のような景気の転換点ではチェックする価値が高いと思っています。 そ…

20220920 ドイツ経済が既に大幅マイナス成長という可能性は低い

第3四半期(7~9月期)のドイツ実質GDPについて、金融市場は下図のようなPMIの悲惨さ(リーマンショックやコロナショックの悪影響を正確に予知していた)を見て、既に大幅マイナス成長になっているはずだと捉えているかもしれませんが.... https://www.pmi.s…

20220914 ifo研も来年ドイツマイナス成長予想

ifo景況指数で有名なifo研が四半期景気予測をアップデートしました。一言で言うと、「インフレに個人消費が食われるので来年は小幅マイナス成長(▲0.3%)になる」という内容です。失業者は殆ど増えませんし、来年後半以降の立ち直りも結構強いので、過度の…

20220913 ドイツインフレ、更に上昇へ

先ほどドイツ連邦統計局から8月のインフレ統計が発表されました。 速報値(前月比+0.3%/前年同月比+7.9%)がそのままコンファームされただけなので、マーケットにとっては特に目新しい情報ではありませんが、中身の詳細が出たのでざっと見ておきます。 イ…

20220912 ドイツガソリン減税廃止、9月CPIを0.5%押し上げ

今朝ドイツ連邦統計局のガソリン小売価格データが発表されていたので、手を動かして計算してみた結果、以下のことが確認できました。 8月平均価格 9月(9/5まで) 前月比上昇率 1) スーパー(E10) 1.731 2.018 +16.6% 2) ディーゼル 1.960 2.168 +10.6% ド…

20220911 キール研、来年ドイツGDP▲0.7%の予想

ドイツ5大研の一角、キール研(IfW)の直近経済予想(メインシナリオ)で、来年のドイツ実質GDPが▲0.7%となっていて話題になっていましたので、その内容を簡単にご紹介します。 下表の最初の行が実質GDPの四半期の走り(前期比)です。 今年Q3▲0.4%、Q4▲0.…

20220911 ガス価格2倍はドイツGDPを2%押し下げ

ドイツ経営者団体のシンクタンクであるIW(ケルン)研が、天然ガス価格高騰(原油価格も相応に釣られて上昇することを勘案)がドイツ経済にどのような影響を与えるか試算しています。この分析のポイントは以下の通りです。 左)シナリオ1〜ガス価格がQ2の+5…

20220908 ECB記者会見のインプリケーション(本日75bp利上げ)

政策金利最終着地点のイメージはECBにない(誰にもない、FEDも同様)。近づいてきたら初めて分かるもので、今確かなのはその遥か下にいるということだけ。よほどのインフレ減速と景気マイナスがないと、利上げの手は止められない。 FED同様データ次第なので…

20220906 ドイツサービス業売上、6月までは堅調

先ほどリリースされたドイツ連邦統計局の数字を見ると、6月のドイツサービス業(除く金融)の売上高は、前年同月比で名目+14.5%、実質+9.9%(下図黒線)と好調を維持していました。 特に鉄道輸送(赤)、メッセなどのイベント類(茶)が、それぞれ実質+98.…

20220905 ドイツ経済、過度の悲観は禁物です

毎週月曜夕刻(ドイツ時間)にドイツ連銀(中央銀行、ECBのドイツ支店に相当)から、ドイツのGDPの動向をリアルタイムにつかむためのインデックス「週次経済活動指数(WAI)」が発表されています。 欧州のリセッションリスクに注目が集まる今局面で、ユーロ…

20220901 昨日でガソリン減税終了 9ユーロ切符終了と併せて9月ドイツCPIを1%程度押し上げへ

3ヶ月にわたるガソリン減税(リッター当たりスーパー35セント、ディーゼル17セント)が昨日終了しました。 こちらで紹介されているガソリンスタンドでは、午前零時きっかりに、スーパーE10でリッター1.809⇒2.109ユーロ(+30セント、16.6%値上げ)、ディーゼ…

20220901 解釈が難しい7月ドイツ小売売上

先ほどドイツ連邦統計局より、7月小売売上高の発表がありました。 7月(単月) 年初来累計(1~7月) <共に前年同期比> 実質(濃い赤): ▲2.6% ▲0.1% 名目(薄い赤): +6.1% +6.4% Einzelhandelsumsatz im Juli 2022 um 1,9 % höher als im Vormonat…

20220831 家賃のウェートが高いおかげで、インフレのダメージが緩和されてました

ドイツ連邦統計局のWEBサイトの中に「あなたの家計の実際のインフレ率を計算してみよう」というコーナー(下添リンク)があるので、使ってみたところ、下図の赤線のような推移がはじき出されました(青線が統計/標準世帯のウェートベース)。 今年7月の断面…

20220830 ドイツGDPのマイナス度合いモニタリング

当ブログで既に何度かご紹介していますが、毎週月曜夕刻(ドイツ時間)にドイツ連銀(中央銀行、ECBのドイツ支店に相当)が、ドイツのGDPの動向をリアルタイムにつかむためのインデックスを公表してくれています。 ドイツ(欧州)のマイナス成長度合いが注目…

20220829 インフレでドイツの賃金実質目減り/税収急増

今年第2四半期(4-6月)の名目賃金(青線)は、コロナによる低下圧力を反転して前年同期比+2.9%としっかり上昇しているのですが、インフレ(黒線)が余りにも上昇してしまったため、実質賃金(赤線)は前年同期比▲4.4%(前期は▲1.8%)と減少が加速してし…

20220828 ドイツのガス代がほぼ3倍(年1200⇒3600ユーロ)になってます

電気、ガス、保険、金利等の価格比較サイト、verivoxのガス価格インデックスを見ると、1キロワット時の単価が18セントまで上昇しています。下のグラフに示されている通り、昨年までは概ね6セント程度で安定的に推移してきましたので、約3倍に跳ね上がってい…

20220826 ドイツ国内水運のほぼ9割がライン川

今朝ドイツ連邦統計局から 今年1~5月のドイツ国内水運の輸送量は82.4百万トン(前年比+0.3%) うち86.3%がライン川分 運搬対象上位4品目は 石炭 14.1% 石油関連製品 14.0% 土石類 12.6% 鉄鉱石 10.6% という発表がありました。 干ばつ懸念が浮上する前の今…

20220826 時々チェックする価値のあるドイツ関連WEBリンク集

ドイツ関連のビジネスやマーケット分析をしている方々には是非時々見て欲しいというWEBサイトのリンクを集めてみました。必要に応じて適宜WEB翻訳などを併用してご活用いただければと思います。 ◆EURとGBPのフォワード金利(利上げ織込み度合い確認用)<英…

20220823 ドイツ総合PMI、Q3GDPのマイナス転落確実な水準

ドイツの今年前半の実質GDPはプラス圏を維持してきた(Q1前期比+0.8%、Q2同+0.0%)のですが、総合PMIの7月と8月分がかなりマイナス領域に食い込んでいるので、Q3(7~9月)を前期比プラスにまで戻すのはほぼ不可能と思われます。 https://www.pmi.spglobal…

20220822 ドイツ連銀によるドイツ経済分析

先ほどドイツ連銀月報が発表された(独語のみ、英語は後日遅れてリリース)ので、その経済分析部分のポイントを(私なりの解釈も加えて)ご紹介しておきます。 ドイツ経済の外部環境としての年前半の世界経済は、インフレ/利上げによる金融環境の引き締め+中…

20220820 ドイツガス小売価格については、10月からの転嫁分と減税分がほぼ打ち消しあうことになりそう

人気低迷に苦しむショルツ首相は、ガス価格高騰を中心とするインフレ対策の策定に奔走していますが、先週その第一歩としてガスに対するVAT引き下げ方針(10月から標準税率19%の代わりに軽減税率7%を適用)を発表しました。 ドイツのHICPにおけるガスのウェー…

20220817 ドイツのインフレ率は年末に向けてもう一段上昇する可能性が高そうです

国際原油価格の下落に伴い、米国ではガソリン価格の低下が続いているため、米国ではインフレ懸念がやや後退していますが…. https://www.globalpetrolprices.com/USA/gasoline_prices/ ドイツ(欧州)では、ガスと電力料金の上昇がすさまじく大きいので、イン…

20220811 フランクフルト今昔

今は昔、1994~1999年の5年間、ドイツマルク最終期にフランクフルトで勤務していたのですが、今回の夏休みを利用してノスタルジック里帰り旅行を敢行してきました。 久々にフランクフルトを訪れてみて「当時とすっかり変わったな~」と感じたのは以下3つ(EC…

20220809 シニョリッジ2ユーロのゼロユーロ札

フランクフルトのレーマー広場のお土産物屋の自動販売機では、かなり昔からこのようなゼロユーロ紙幣が売られています。 額面ゼロでも2ユーロで売れていますので、いわゆるシニョリッジも2ユーロと言えます。 私はこの嵩張らないアイデア商品を、友人への軽…

20220805 ドイツ政府がインフレ2%押し下げ中

ケルンのドイツ経済研究所(IW)の分析によると、9ユーロ切符、ガソリン減税、公共料金割引など、ドイツ政府が数多くのインフレ抑止策を断行しており、こういった公的介入が足元のインフレ率を2%も押し下げているとのことです。 Staatlich administrierte P…