日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240326 ドイツ個人消費、まだ回復の手掛かりなし

https://www.gfk.com/de/presse/konsumklima-erholung-kommt-nur-muehsam-voran

先ほどGfK(消費者市場調査会社@ニュルンベルク)の消費者センチメントが発表されましたが、▲28.8と前月(▲29.6)比わずかに上昇はしたものの、相変わらずの低水準横ばいで、ドイツ個人消費回復の兆しは見つかりませんでした。

内訳を見ると引き続き、自分の所得に対してはさほど悲観的でないのに、購買意欲は低く、貯蓄にいそしんでいる、という構図になっています。

 

なお、実質賃金(名目賃金-インフレ)は昨年後半から既にプラスに転じており、多くのエコノミストがもっと早くからの個人消費回復を予想していましたが、その期待が裏切り続けられている格好となっています。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/02/PD24_076_62321.html

 

今年ドイツはサッカー欧州選手権の主催国となり、相応の盛り上がりが期待されてはいるのですが、歴史的に見てもこの種のイベントの経済押上げ効果は極めて限定的とされています。

www.iwkoeln.de

 

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