日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240229 ドイツの気になるデータ5選(賃金、小売売上、インフルなど)

①賃金~2023年通年ベースでは、インフレ+5.9%に対し、名目賃金+6.0%で実質賃金が辛うじてプラス転換(+0.1%)。2023年Q4では各+3.5%/+5.4%/+1.8%と実質ベースでしっかりプラス転換

労組はコロナ後数年間続いた実質賃金のマイナスを取り返すべく、今年も強気の高賃上げ要求(+10%前後)を続けてくる見込み。

マクロベースでの今年の名目賃金上昇率見込みは+5~6%

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/02/PD24_076_62321.html

 

②小売売上(1月)~実質(赤)/名目(ピンク)共に前月比▲0.4%と冴えない。上記①の通り、実質賃金は明確に増え始めているものの、消費マインドはまだ冷え込んだままで改善の兆しが見えない

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/02/PD24_077_45212.html

 

③住宅着工許可件数~2023年通年(速報)ベースで26万件(前年比▲26.6%)と大幅減。足元のトレンドも明確に下向きで、政府目標(年40万戸の住宅供給)の達成は当面不可能。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/02/PD24_074_3111.html

 

DIW景気バロメータ(2月)~製造業(濃緑)、サービス業(黄緑)主導で大幅悪化(但し本指標のGDPとの相関は弱い。あくまでムードの変化として見るべき)。

https://www.diw.de/de/diw_01.c.895020.de/diw-konjunkturbarometer_februar__die_deutsche_wirtschaft_verharrt_im_konjunkturtief.html

 

⑤インフル/コロナ流行度合い~患者数530万人、週あたり新規感染:人口の6.4%(うちコロナ0.1%)とほぼ平年並みの流行度合い。そこそこ職場に病欠者が出ているレベル。

https://influenza.rki.de/Wochenberichte.aspx

 

<日独経済日記について>

www.youtube.com