労働組合
【総括】 リストラアナウンス(例:VW)や操短が急増しており、雇用に対する不安増大。失業申請件数や失業率も上昇加速(冒頭図)。 今後就業者数にも賃金にも低下圧力がかかる可能性が高いため、個人消費回復が更に後ズレするリスクが高まっている。 その結…
https://www.wsi.de/de/tarifrunde-2025-aktueller-ueberblick-61556.htm ①【本日の注目点】 (冒頭表)今年の賃金交渉一覧:国と市町村の公務員が+8%の賃上げを要求。雇用サイドは「法外な要求/自治体が破産する」と拒絶し、対案も提示せず。2/17再交渉。…
【総括】 底流に構造的人手不足があり、これまでは就業者数が増え続けてきたものの、経済低迷の予想以上の長期化で求人は激減し、今後も失業者が増え続ける可能性大。 昨年まで就業者数×賃金(購買力)は堅調だったが、将来への不安(私も失業するかも知れな…
①【本日の注目点】 (冒頭表)足元は公務員とフォルクスワーゲンの賃金交渉動向に注目が集まっている。来年は州公務員以外に大口なし(関連データ③-a)。 今年の住宅家賃は約4%上昇。新築の供給が細っていて需給がタイトなため、家賃の強めの上昇は今後も続…
①【本日の注目点】 (冒頭表)自動車関連を中心に大型リストラ(人員削減、賃下げ、工場閉鎖など)の発表相次ぐ。 VWでは経営側が工場閉鎖に固執し、労組案を拒絶したため、労組が12/1からスト断行へ。 ドイツ治安機関が親イスラム・親パレスチナグループに…
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/11/PD24_423_611.html ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)ドイツHICP10月確報前月比+0.4%/前年同月比+2.4%と加速。来年初まではベーシス効果で前年同月比が上昇して見えやすいので注意(③-a)。…
①【本日の注目点】 (冒頭図)昨年までの実質賃金マイナスを取り返すべく、不況下でも1年+7%の高い賃上げを要求中のIGメタル、自動車・電機業界を中心に大規模警告スト実施。 アウディ、来年2月末にブリュッセルのベルギーEV工場での生産停止。 GfK消費者セ…
【一言総括】経済低迷長期化で失業がじわじわ増え、求人は減っているが、失業者が激増するリスクは小さい。就業者数×賃金は非常に堅調であり、まもなく個人消費回復の背中を押し始める見込み。 https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-change ド…
①最近の人員削減一覧~経営陣が予告したフォルクスワーゲンのリストラの具体的内容はまだ不明(労組との交渉~賃上げ放棄や研究開発費の圧縮など~で工場閉鎖や人切りが避けられる可能性もある)。 https://www.faz.net/aktuell/wirtschaft/thema/stellenabb…
①ドイツのリセッションリスク~IMK(労組系シンクタンク)によると、今後3ヶ月の間にドイツ経済がリセッションに陥る確率(赤)は49.2%に上昇(欧州債務危機やコロナ直後は100%を記録している)。今年通年のGDP成長率予想コンセンサスは+0.2~0.3%とそも…
【一言総括】不況で失業はやや多めながら、就業者数と賃金は非常に堅調であり、そろそろ個人消費回復の背中を押し始めそうな状況。 https://tradingeconomics.com/germany/unemployment-change ドイツの7月雇用統計では、季調済失業者数は前月比+18千人と、…
①企業倒産件数~4月確定値(青)は1,906件(前年比+33.5%)、負債総額114億ユーロに急増。先行指標(赤)はいったん反落も、増加トレンドは継続見込み。通年では2万件程度が予想されている。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/07…
youtu.be 今年のドイツ賃金交渉における最初のヤマ場である、金属・電気業界(対象300万人超)での団体交渉において、労組(IGメタル)が7月9日に交渉方針を正式に表明した。ポイントは以下の通り: 協定期間12カ月で+7%のベースアップを要求。 職業訓練生…
①ユーロ圏/ドイツ賃金上昇率予想~今年のドイツ賃上げ率は+5~6%とインフレ率を大きく上回る見込み。但し、ECBはユーロ圏全体での来年以降の賃金沈静化に自信を持っている模様。 労組系シンクタンクWSIのEU各国予測値 https://www.wsi.de/fpdf/HBS-008895/p…
ドイツの6月雇用統計では、季調済失業者数は前月比+19千人と、市場予想(+15~20千人)並み。各種景気先行指標の回復が腰折れし始めている中、景気遅行指標としての雇用の軟化が長期化しそうな気配。但し、後述の通り、高水準の賃上げを続けながら就業者数は…
①賃金交渉動向~今年もマクロ経済全体で+5~6%の名目賃金上昇が見込まれている(インフレは2.5%程度なので実質賃金は+3%ペース)。 これまでの妥結状況 やや遅れて確認できる実際の賃金上昇率は、今年第1四半期時点で前年同期比名目+6.4%(インフレ差し…
①GDP確報値(2024Q1)~速報の前期比+0.2%はコンファーム。投資と純輸出がプラス寄与する一方、個人消費と製造業はマイナス。下図の通り全体としてほぼ完全な横ばいが続いている状況不変。 https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/P…
https://www.ecb.europa.eu/press/blog/date/2024/html/ecbblog20240523~1964e193b7.en.html 本日のECBブログ(他にも有益な分析コメント多数あり)にユーロ圏賃金動向についてのデータと分析コメントが掲載されていたので、そのエッセンスを以下紹介する。 …
人口動態要因(団塊世代の大量退職>移民)に基づく構造的人手不足は緩和していないので、失業急増は回避されているが、経営環境の変化と共にオーバーキャパになっている領域(特に自動車関連)では思い切った人員削減が進められている。 以下は今年に入って…
これまで5か月間にわたる交渉と計6回のストライキを経て、昨日3月26日、ドイツ鉄道とGDL(運転手組合)の労使交渉がようやく決着し、イースター休暇中のストライキ回避が確実になりました。GDLは大幅な賃上げ(免税一時金を含む)と週35時間労働に向けての段…
①賃金~2023年通年ベースでは、インフレ+5.9%に対し、名目賃金+6.0%で実質賃金が辛うじてプラス転換(+0.1%)。2023年Q4では各+3.5%/+5.4%/+1.8%と実質ベースでしっかりプラス転換。 労組はコロナ後数年間続いた実質賃金のマイナスを取り返すべく、今…
最近ドイツでは鉄道(遠距離/近距離)と空港でのストライキが繰り返されており、旅行や出張の計画がうかつに立てられない状況が続いています。 下表は今後予定されている労使交渉の一覧表ですが、現時点では以下黄色網掛け部分にほとんど歩み寄りや妥結に向…
①政党別支持率~AfD(青線、極右)の支持率が2割以下まで急低下。多数の大規模反極右デモや主要政治家による「政府への不満を極右への投票で表現するのは大変危険なので絶対にやめて欲しい」といった警告などの効果が少し出てきたとの評価。 現時点で総選挙…
先ほどドイツの1月雇用統計が発表され、季調済失業者数は前月比▲2千人と、市場予想(+10千人強)よりややや強い内容となっていました。 ちなみに米雇用統計からの連想で、市場の一部ではこちらがヘッドラインであるかのように勘違いされていますが、ドイツで…
ドイツ機関車運転士組合(GDL)が、全独のドイツ鉄道で6日間のストライキに突入し、大規模な混乱と経済損失が発生していることについて、ドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 交渉の最大の争点は、労働時間の短縮(週38⇒35時間)。DGLは賃金目減りな…
<現在交渉中/今後交渉開始予定の賃金交渉一覧>足元はドイツ鉄道を6日麻痺させようとしているGDL(組合員はごく少数)に注目が集まりやすいですが、今年通年では夏のIGメタル/年末のヴェルディ(ドイツ2大労組)が重要です。 <2022年以降の主な妥結結果一…
鉄道運転手労組DGLがドイツ鉄道(DB)のストライキ(1/10:2時~1/12:18時)に突入し、通常の2割程度の運転になっています。本件についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。 ドイツ鉄道は、その気になれば労組のストライキの軍資金がなくなるまで…
ドイツ政府が財政緊縮の必要に迫られて導入を計画しようとしている農業用ディーゼル補助金の段階的廃止に対して、全国の農家が、トラクターなどによるアウトバーン入口の閉鎖や大規模抗議集会などを始めようとしています。これに対するドイツメディアの報道…
tradingeconomics.com 先ほどドイツの12月雇用統計が発表され、季調済失業者数は前月比+5千人と、市場予想(20千人前後)よりややや強い内容となっていました。ちなみに米雇用統計からの連想で、市場の一部ではこちらがヘッドラインであるかのように勘違いさ…
●現在交渉中/来年以降交渉開始の主なものを一覧表にしたのがこちらです。 (対象人数は少ないですが)鉄道運転士の労使交渉は、ストを繰り返しつつ前進感なく難航し続けており、年明けの鉄道麻痺リスクが心配されています。 来年注目すべき大口ラウンドは、9…