①企業倒産件数~4月確定値(青)は1,906件(前年比+33.5%)、負債総額114億ユーロに急増。先行指標(赤)はいったん反落も、増加トレンドは継続見込み。通年では2万件程度が予想されている。
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/07/PD24_270_52411.html
長期的に見ても水準が結構切り上がってきた。コロナ前後までの長期的減少トレンドは完全に壊れて、増加を続けている。
https://tradingeconomics.com/germany/bankruptcies
②ifo信用制約指数(6月)~銀行からの新規融資獲得が難しくなっている企業の割合は、製造業(青:19.2%⇒26.2%)、建設業(緑:22.0%⇒32.2%)、卸売業(黒:21.4%⇒24.6%)、小売業(29.5%⇒30.0%)と上昇。前回3月の29.3%から27%に低下したのはサービス業のみ。上記企業倒産件数の増加と整合的。
③卸売物価指数(6月)~前月比▲0.3%/前年同月比▲0.6%と、川上のディスインフレ圧力健在(前年同月比は14カ月連続でマイナス)。
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/07/PD24_272_61281.html
④オープンエンド型不動産投信のパフォーマンス(2023年)~ドイツは▲5.1%と相応に不振ながら、フランス、アイルランド、米国の▲8%近くよりはマシな状況。ECBはオープンエンド型不動産投信に投資家の資金引き上げが殺到しないかを警戒している(今のところは各ファンドとも十分な流動性リザーブを持っていて問題ない模様)。
⑤ドイツ銀による協約賃金モデル予測~今年一杯は6%近くで高どまるものの、来年から急低下(ECBと同様の見方)。 https://www.dbresearch.de/MAIL/RPS_DE-PROD/PROD0000000000534493.pdf
<日独経済日記>
<ドイツニュースダイジェスト連載コラム>