20240507 ドイツの気になるデータ5選（製造業受注、輸出入など）

①製造業受注（3月）～前月比で2月の▲0.8％に続いて3月▲0.4％と低迷継続（前年同月比では各▲8.8％/▲1.9％）。

コロナ後の回復局面で蓄積した高水準の受注残（下図黒線）を食いつぶし続けている。

②貿易収支/輸出入（3月）～対米対中輸出好調で前月比+0.9％。輸入は中国からが+14.3％増加で全体としても+0.3％。その結果、貿易黒字は223億ユーロ（3.7兆円相当）と高水準キープ。

但し、輸出業者の手応え（ifo輸出期待指数）としてはまだまだ弱い。

Chart: ifo Export Expectations for Manufacturing, ifo Business Survey, April 2024

③グローバル総合PMI（4月）～輸出がGDPの半分の規模を誇るドイツにとって、グローバル経済の動向は非常に重要な先行指標。4月の上昇継続は、ドイツ経済（特に上記①と②）にとって明るい兆し。

④各種国内エネルギー価格～ガソリン価格（赤）はまだ前年比でも高い（今後は原油価格低下分を反映する見込みだ）が、電気価格（緑）とガス価格（紫）は前年比を下回る水準で推移。

⑤金利上昇で利子収入も相応に増加見込み（個人消費下支え）

一方で、消費者向け貸出金利も高いので、住宅ローンは低迷継続

＜日独経済日記＞