日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

選挙

20211225 日独2021年重大ニュース

今年の重大ニュースを挙げるとすれば、日本では、①1年遅れでの東京オリンピック開催、②岸田政権誕生、③コロナ長期化、④熱海土石流、ドイツでは、①ショルツ政権誕生、②大洪水、③コロナ長期化、④アフガニスタンだったのではないかと思います。従って2022年は、…

20211219 メルツ新党首の下で独CDUは生まれ変われるか

今年9月の連邦議会(下院)選挙で歴史的大敗を喫して野党第一党に転じたCDUは、党員投票(オンライン+郵便)の結果、次期党首としてフリードリッヒ・メルツ氏を選出しました。フリードリヒ・メルツ - Wikipedia CDUは16年にわたる政権与党から今回一野党に転…

20211209 ショルツ新政権のパワーバランスをチェック

昨日(12/8)SPD、Green、FDP3党の連立によるショルツ新政権が発足しました。 ①連邦議会での議席数、②閣僚数(首相と官房長官を含む)、③各省庁に配分されている2022年予算金額、のそれぞれで3党のシェアを確認しました。 全体としてうまくバランスがとられ…

20211207 ショルツ新政権閣僚の顔ぶれ

本日連立契約に3党が署名し、ショルツ政権が明日(12/8)発足することがほぼ確実となりました。閣僚の顔ぶれは以下の通りで、首相を含む17人中の8人が女性となっています。 Ministerriege steht | Börsen-Zeitung (boersen-zeitung.de) Neue Bundesregierung…

20211205 ドイツにとって今年はこんな年だった(フランクフルターアルゲマイネ)

フランクフルターアルゲマイネ(有力全国紙、中道右派色)日曜版が「2021年は(ドイツにとって)こんな年だった」という特集を出していましたので、その面白そうな部分をピックアップして簡単にご紹介します。 まず、表紙(絵と文字)を見ると以下が目に飛び…

20211127 コロナ対応への不満がショルツ次期首相に向けられ始めています

●SPDとCDU/CSUの支持率は、一時かなり差が開いていた(6-7ポイントくらい)のですが、最近また結構縮まってきました。実際の選挙の得票率25対24にまた大分近づいています。 ●その主因はコロナ状況の急速な悪化で、唯でさえ舵取りの難しい3党連立のショルツ新…

20211124 ドイツ信号機連立交渉成立 まもなくショルツ首相誕生へ

SPD、Green、FDPの3党による連立交渉で、連立契約の最終形が固まり、信号機連立の成立が確実となりました。今後は、各党が党内での承認手続きを済ませた後、国会でショルツ首相指名に向かうことになります。これによりドイツの政治空白はまもなく解消する見…

20111123 明日(11/24)にもドイツ信号機連立基本合意の内容が発表されそうです

ドイツでの各種消息筋報道によると、SPD、Green、FDPの3党による信号機連立交渉は現在最終調整段階に入っており、連立契約(閣僚ポスト配分を含む)の概要が恐らく明日(11/24)には明らかになる、とのことです。 閣僚ポストについては、ショルツ首相(SPD)…

20211118 ドイツCDU自分探しの旅 前途多難

CDU党首選は以下3者の争いとなることが確定しました。若手再有望株のシュパ-ン保健相は、最後までコロナ対策に注力したいということで、辞退しました。①メルツ元院内総務(66):経済・財政専門家、党内右派 ②レトゲン元環境相(56):外交専門家、党内中道…

20211113 日本はチャンスをモノにすべき

世界がインフレとコロナ再発で大いに悩んでいる中、日本はそれらのいずれからも無縁です。消費者物価指数の前年同月比を見ると、ドイツの+4.5%(10月)に対し、日本は+0.2%(9月)、コロナの7日間指数(人口10万人当たり直近7日間の新規感染者数、11月13日…

20211112 CDU新党首選はこの3者の争いになりそうです

①メルツ元院内総務(66):経済・財政専門家、党内右派 フリードリヒ・メルツ - Wikipedia ②レトゲン元環境相(56):外交専門家、党内中道派 Norbert Röttgen - Wikipedia ③ブラウン官房長官(49):医療専門家、メルケルのブレーン(やや左寄り) Helge Br…

20211110 ドイツ5賢人会年次経済報告のメッセージ

本日ドイツ5賢人会の年次経済報告が発表されました。 Sachverständigenrat für Wirtschaft: Jahresgutachten 2021/22: TRANSFORMATION GESTALTEN: BILDUNG, DIGITALISIERUNG UND NACHHALTIGKEIT (sachverstaendigenrat-wirtschaft.de) ヘッドラインは3日前に…

20211108 ドイツ政局プチアップデート

①信号機連立交渉 現在テーマごとに22の部会(総勢約300人)に分かれて鋭意交渉中 11月10日(水)18時に各部会の中間総括発表見込み(各部会5ページ以内にまとめておくことになっている模様) 政策調整交渉の進捗状況について、現時点で具体的リークがほぼな…

20211105 ドイツ政局(プチ)アップデート

選挙で議席を増やしたSPD(赤)、Green(緑)、FDP(黄)の3党による信号機連立交渉が、22の部会に分かれて現在鋭意進められていますが、妙なリークや観測記事の類は一切出てきておらず、これは3党が誠実に政策調整を進めている証拠と思われます。 昨日唯一…

20211103 ドイツCDU党首選(ラシェット後継選び)スケジュール

9月26日のドイツ連邦議会選挙で歴史的大敗を喫し、第2党(ほぼ確実に野党)に転落したCDUの党首選プロセスが確実決定・発表されました。 今回同党としては初めて40万人ものCDU党員から票を集めることになったので(投票はオンラインと手紙の二本立て)、かな…

20211030 ドイツから見ると日本はコロナ鎮圧にほぼ成功したように見えるんですが。。。

欧州の優等生ドイツでも最近コロナ感染が急増しており、巣籠り度合いを再び引き上げて自衛に徹しているのですが、地球の裏側にある我が祖国日本はコロナ鎮圧に成功しつつあるかのように見えます。ドイツのベンチマーク「7日間指数」(人口10万人当たり直近7…

20211030 ドイツ次期政権のキーマン達

20211027 ドイツ政局アップデート 信号機連立の本格交渉開始

本日、ドイツ信号機連立を目指す3党が組成した22部会・総勢約300人による本格的連立交渉がスタ-トしました。11月10日の中間総括発表に向けて、この22部会がほぼ独立して担当分野毎の政策調整を進めることになります。 最大の難関と目されている財政/資金調…

20211027 ヴァイトマン独連銀総裁突然の辞任表明の背景と後継者候補一覧

長年、超タカ兼保守派の重鎮として存在感を示してきたヴァイトマン独連銀総裁(写真)は先週(10/20)、2027年までの任期をたっぷり残して「一身上の理由で」突然辞任表明しました。 その後も真相は明らかになっていませんが、ドイツ主要メディアの報道振り…

20211026 ドイツ新政権はKfW(ドイツ復興金融公庫)を大胆に活用することになりそうです

本日のハンデルスブラット(ドイツの日経新聞に相当)1面トップ記事は、「万能の武器 KfW」という興味深いものでした。 これまでもKfWは、コロナ対応、東独支援、欧州金融危機対応などの際、政府の大規模財政出動にかなり柔軟に活用されてきました。 年内に…

20211025 妥協の天才メルケル

ドイツ連邦議会選挙投票日が9月26日でしたので、明日10月26日(火)でちょうど一ケ月になります。明日から新連邦議会が発足しますので、メルケル政権は次の(ショルツ)政権が誕生するまでの暫定政権となります。 アンゲラ・メルケル - Wikipedia メルケル首…

20211024 ドイツ選挙後の世論調査チェック

ドイツ連邦議会選挙(9月26日投開票)におけるSPDとCDU/CSUの得票率差は、25.7%対24.1%とわずか1.6%だったのですが、その後の世論調査では、SPDが支持率を伸ばし、CDU/CSUが減らす格好で、その差が4~9%(単純平均6.8%)と大きく拡大しています。 Wahlu…

20211022 ドイツ信号機連立交渉の3大争点

12月中旬の政権発足を目指す信号機連立交渉では、以下の3大争点について今後約6週間以内に具体的な落としどころを見つける必要があります。11月10日に予定されている22部会中間総括でその進捗具合を確認したいと思っています。 ①財政(各政策の資金調達面) …

20211022 ドイツ政局アップデート 12月半ばの信号機連立政権wショルツ首相誕生を目指す

昨日SPD、Green、FDPの3党間での連立(本格)交渉(Koalitionsverhandlungen)が開始されました。 最初に以下のような大まかなスケジュール感(努力目標)が提示されましたが、このようにしなければ前回(2017年秋、ジャマイカ連立交渉)のようにズルズルと…

20211021 今話題のドイツ人女性(大物)二人

昨日はこちらの二人のドイツ人女性が話題になっていました。 人心を一新して新たな時代を作ろうとする時、ドイツでは重要ポストに凄腕女性候補がどんどん出てくるところが凄いと思います。まるでメルケル首相が引退する分を穴埋めしようとしているかのようで…

20211020 ドイツ新政権誕生とその環境政策が見えてくるまでのスピード感について

①ドイツ新政権成立のスピ-ド感 ドイツでは9月26日の連邦議会選挙で大きく議席を増やしたSPD(中道左派)、Green(環境重視)、FDP(自由経済重視)の3党による「信号機連立」の誕生がほぼ確実な情勢となっています。本日3党間で22の小グループに分かれて具…

20211020 ドイツ連銀ヴァイトマン総裁の辞任について

ドイツ連銀のヴァイトマン総裁が、個人的理由で年内いっぱい(2021/12/31付)で辞任することになりました。現時点で背景等は全く不明です(報道もされていません)が、若くしてメルケルに登用された彼が、メルケル引退を機に節目/引き際を感じたのかもしれま…

20211018 信号機連立を目指す3党 各党内で本格連立交渉入りが承認されました

ただし、完了したのはあくまでSondierung(予備交渉)であり、ハードな連立交渉が始まるのはこれからです。Sondierungまでは比較的早めかつ順調に進んできましたが、政策やポストの調整(特に財政と環境周り)は至難の業、かつその結果を3党が党内で承認する…

20211016 特に日本では分配よりまず成長(生産性)

(週末のこの和独英コメントは、海外の友人たちに日本の話をする際の小ネタ提供を目指して書いています) 米国とドイツの潜在成長率がそれぞれ約2%、約1%であるのに対し、日本の足元の潜在成長率はほぼゼロとなっています。ドイツでも日本でも新政権組成…

20211015 ドイツ信号機連立予備交渉結果の声明文解説

本日、信号機連立「予備」交渉(Sondierung)がいったん完了し、以下のリンク先のような声明文(交渉結果と今後の連立交渉の方向性総括)が発表されました。 Ergebnis der Sondierungen.pdf_bn-234442324.pdf (welt.de) 今のところ3党の交渉は順調に進んでお…