地政学リスク
①【本日の注目点】 本日午後、連邦議会はショルツ首相の信任投票へ。予定通り否決されれば、首相は大統領に議会解散を要請(冒頭写真)。選挙戦は火曜日から本格開始。 SPDの選挙公約:食品に対するVAT引き下げ、家賃規制の無期限延長、介護費用の上限設定、…
ダマスカスは解放され、独裁者は家族とともにロシアへ逃亡した。 アサド家の54年間にわたる恐怖政治終了は、シリア、ヨルダン、レバノン、トルコの難民キャンプ、欧州へ離散した何百万人もの人々(ドイツには90万人強のシリア人が在住)にとって素晴らしいニ…
①【本日の注目点】 (冒頭写真)ショルツ首相、キエフを電撃訪問。必要な限り支援継続を再確認も、トーラス巡航ミサイルの配備は引き続き拒絶。ドイツ国内からは「単なる選挙運動/国内向けアピール」との批判強い。 DAX企業、自動車以外は概ね業績好調ながら…
https://www.economist.com/the-world-ahead/2024/11/18/tom-standages-ten-trends-to-watch-in-2025 <Japanese> 英エコノミスト誌から来年注目すべきトレンド10が発表されました。私なりに消化した上で自分の言葉で表現すると、以下のような感じになります。 ①トラン</japanese>…
①【本日の注目点】 (冒頭写真)SPD次期首相候補がショルツ首相では前倒し選挙(来年2/23投開票)をとても戦えないとして、国民一番人気(③-b)のピストリウス国防相を推す声が党内で高まる。ヤマ場は来週月曜あたりか。 ピストリウス国防相、新たな兵役強化…
https://dawum.de/Bundestag/ ①【本日の注目点】 (冒頭グラフ)政党別支持率では、CDU/CSU(黒)とAfD(青)による右傾化が進行。連立崩壊を主導したFDP(黄)は5%割れ継続。選挙後はメルツ首相による大連立(黒+赤)政権となる可能性が高い。 FDP指導部は…
economy-finance.ec.europa.eu ①【本日の注目点】 (冒頭写真)EU委経済予測、ユーロ圏経済成長今年+0.8%/来年+1.3%に対し、ドイツ▲0.1%/+0.7%の予想。ドイツ経済の低迷継続。 ショルツ首相からプーチン大統領への約2年ぶりの電話、トランプの暴走を未然…
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html www.youtube.com ◆大接戦(ヘタすれば長期間揉める/内戦勃発か)との事前予想を覆し、トランプがあっさりと圧勝。株式市場は好感。◆不透明感払拭、法人減税、規制緩和(特に環境・…
<Japanese> 今回も世論調査が2%くらいの「隠れトランプ派層」を見逃していたと見えて、トランプ氏が予想以上の大差で再選を果たしました。米共和党は上院でも下院でも過半数を確保する見込みですので、トランプ2.0は「MAGA(Make America Great Again)2.0」のPDCAを</japanese>…
<Japanese> 恐らく今年世界にとって最も重要な日(11月5日)を前に、今週末のドイツの有力メディアは米大統領選一色となっています。ドイツの経済専門紙ハンデルスブラットの風刺画の表紙が特に私の目を引きました。トランプ、ハリス、バイデン、ザッカーバーグ、マス</japanese>…
https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html www.youtube.com ◆雇用統計は+12千人(&過去分下方修正)と弱かったが、景気全体としては堅調。中立金利が4%よりは下だということで年内2回の利下げはスムーズだろうが、その後はぺ…
①【本日の注目点】 (冒頭図)今週末の有力メディアは米大統領選一色。欧州(ハンガリー以外)はハリス勝利を切望。大宰相メルケルをもってしても対応に苦慮したトランプ再登板を、ドイツは他のどの国よりも恐れている。関税、軍事費負担増、脱炭素逆行で3重…
https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/Wirtschaftliche-Lage/2024/20241014-die-wirtschaftliche-lage-in-deutschland-im-oktober-2024.html ドイツ経済省10月経済月報のエッセンスは以下の通り: 経済低迷が続いており、Q3(7-9月期)実質G…
①【本日の注目点】 運輸・倉庫業、各種サービス業、ホスピタリティ産業を中心に企業倒産・個人事業者破産件数が増加(③-a)。 EYの調査によると、ドイツ人の37%が必要最低限のものしか買わず、特にレストラン・フードデリバリー、ジム、映画・観劇などを節…
①【本日の注目点】 (冒頭写真)ハマス大規模テロ1周年で世界各地で追悼行事(ドイツではベルリン、ハンブルク、ミュンヘンなど)。イスラエル軍は、ハマスは既に軍事的に敗北したと認識しつつも、再起不能になるまで徹底的に戦う意向。 今年の政府経済成長…
①【本日の注目点】 (冒頭写真)10月7日のハマス大規模テロ1周年を前に、ベルリンやハンブルクなどで各種集会やデモ。厳重警戒下で今のところ大きなトラブル発生なし。 独ユダヤ人中央評議会が、ドイツにおけるユダヤ人憎悪の高まりを警告。ベアボック外相は…
レバノンでの一連の通信機器爆発やイスラエル空軍による空爆を受けて、中東情勢が劇的に悪化するリスクが高まっていることに対するドイツメディアの報道ぶりは以下の通り: レバノンでの通信機器爆発では、ヒスボラ以外に子供を含む一般市民にも大量死傷者が…
youtu.be ◆9/18のFED利下げは一時▲25bpと確信されていたが、その後WSJニックの記事(+元NY FED総裁ダドリー氏コメント)で▲50bpと半々になった。◆債券市場はリセッションを、社債・株市場はソフトランディングを織込んでいるのでボラの高い状況が続く。◆デー…
<Japanese> ドイツ5大研(ifo/ミュンヘン、DIW/ベルリン、IfW/キール、RWI/エッセン、IWH/ハレ)の最新ドイツ経済予想が先週出揃いましたが、それによると、ドイツの実質GDPは全体的に大幅に下方修正され、昨年の▲0.3%に続いて、今年もゼロに留まる見込み…
①対中直接投資~今年1~6月の半年だけで72.8億ユーロ(約1.2兆円相当)と昨年比倍増のハイペース。現地ビジネスで上げた利益の再投資が中心ではあるものの、ドイツ政府が企業に呼びかけているデリスキングとは真逆の状況。他国が対中直投を急減させている流…
①住宅用不動産価格(キール研GREIX)~Q2(4~6月)は前期比+2.4%(戸建+2.0%/マンション+4.4%)とインフレ差し引き後の実質ベースでも明確に上昇。ピークから▲14%の下落で反転に転じた格好。建設価格のインフレと構造的な需給面でのタイトさ(極端に簡…
①インフルエンザ流行度~週あたり新規感染率4.9%(うちコロナ0.6%)と、先週の6%からは低下したものの引き続き高水準。現在の患者数は推計410万人。病欠の高止まりは景気下押しの一因。 https://influenza.rki.de/Wochenberichte/2023_2024/2024-28.pdf ②…
①直接投資関連(2022年)~ドイツから海外への直接投資残高は、米国がダントツトップで2位の中国の3.5倍。日本向けはここ4年間余り増えておらず、韓国に肉薄されている。対中デリスキングで人気のメキシコやインドに大きく見劣り。 https://www.bundesbank.d…
www.youtube.com ◆景気も雇用もそこそこしっかりしている中でインフレが低下しており、米経済の全体のバランスとしては良いものになってきた。市場は9月スタートで年内2〜3回の利下げ(ドットプロット以上)を織り込んでいる。 www.cmegroup.com ◆米経済をこ…
今年後半EU議長国を務めるハンガリーのオルバン首相の中国訪問についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通り: ウクライナとロシアへの訪問後、ハンガリー首相で現EU理事会議長のオルバンが中国を訪問した。同氏は「平和ミッション」と称した今回の歴訪中…
www.youtube.com ◆インフレの落ち着き、景気減速感の高まり、債券/金利ボラ低下継続を確認した一週間。少なくとも利上げのオッズはほぼ無視できる状況になってきた。◆但し、「データ次第」と宣言しているFEDが早期利下げを決断するほどの材料は、インフレ面…
①日本で喜ばれるドイツ土産(ドイツニュースダイジェストのアンケート結果に基づくチョイス)~この中でいうと、個人的にはいかにもドイツらしい、ハーブティー、ミニサイズコスメグッズ(ここまでバラマキ用)とビールジョッキ(個別/自分用)がおススメ。 …
youtu.be ◆弱目の小売などを受けて、FEDはバックミラーだけ見ていて利下げに出遅れているのではないか、といった期待が台頭。市場は引き続き9月利下げ6割を見込む。◆最初の利下げは、FEDが現行の金融政策スタンスをどう評価しているかを見極める上で極めて重…
https://www.scoperatings.com/ratings-and-research/research/EN/177299 ECBにも採用/認定されている在ベルリン格付機関スコープ社による世界経済見通し(リンク上添)のうち、ドイツ関連部分を以下抽出しておく: 世界経済は潜在成長率2.6%に対して今年+3…
中国のEVは政府補助金の力を借りて(2割程度安い価格で)ダンピング輸出されているとして、EUが最大38.1%の懲罰的関税を既存の10%に上乗せしようとしていることについての、ドイツメディアの報道ぶりは以下の通り: 基本的に関税は、貿易を阻害し、より優…