日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240715 ドイツの気になるデータ5選(直接投資/対外純資産関連など)

①直接投資関連(2022年)~ドイツから海外への直接投資残高は、米国がダントツトップで2位の中国の3.5倍。日本向けはここ4年間余り増えておらず、韓国に肉薄されている。対中デリスキングで人気のメキシコやインドに大きく見劣り。

https://www.bundesbank.de/de/statistiken/aussenwirtschaft/direktinvestitionen

フロー(2023年まで)で見ると、2023年から対外投資(青)も対内投資(赤)も激減している。ドイツ政府は対内投資/産業立地の課題として:①地政学リスク(ロシア)、②エネルギーコスト高、③過剰な官僚主義、④熟練労働者の不足、⑤民間投資の不足、インフラ老朽化と認識している。

https://www.iwkoeln.de/studien/christian-rusche-aktuelle-entwicklungen-von-direktinvestitionen.html

海外からドイツへの対内直接投資残高(6割がEU内から)は2022年までは比較的順調に増えてきたが、恐らく2023年以降は急ブレーキがかかったままとなっている。

https://www.bundesbank.de/de/statistiken/aussenwirtschaft/direktinvestitionen

 

②主要国対外純資産(2023年末)~日本がトップ、2位ドイツ、3位中国。

equity.jiji.com

 

③2024年実質GDP~昨年末のマイナスの下駄が大きいので、今年高成長は期待薄。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/05/PD24_205_811.html

 

④SENTIX市場センチメント~強気/弱気度合い(上)ではスイス株(SMI)がやや強気過熱。買われ過ぎ/売られ過ぎ度合い(下)ではS&Pが買われ過ぎ(強気度合いが切り下がっており、高値を追いかけて買う人はいなくなってきているので、調整要警戒)。DAXは共にニュートラル(ホールドで良さそう)。

https://www.sentix.de/

 

⑤政党別支持率~順位や支持率水準に著変なし(Greenがやや盛り返した程度)。ショルツ信号機連立政権(SPD+Green+FEP)の3党合計でわずか31.6%ながら、日本のように首相が簡単に解散総選挙に打って出られる制度ではないこともあり、任期満了の来秋まで政権は維持される見込み。

https://dawum.de/Bundestag/

 

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