https://www.bcg.com/press/24april2024-deutschland-beliebtestes-nicht-englischsprachiges-land
経営コンサル会社ボストン・コンサルティング・グループや職業斡旋会社ステップストーンなどが共同で発表した国際調査結果「Dream Destinations and Mobility Trends」の内容が大変興味深かったので、そのエッセンスをご紹介する。
- 4月24日に発表された上記報告書は、188か国の従業員15万人を対象として昨年10~12月にかけて調査されたかなり大規模なもの(下添)。
- ドイツは最も人気のある勤務地国世界ランキングで5位となり、非英語圏ではトップ。
- ただし、2018年にドイツは2位だったことがあり、近年は凋落傾向にある。
- 日本はドイツに次ぐ6位。
- 上位には、1位オーストラリア、2位米国、3位カナダ、4位英国と英語圏国が並ぶ(冒頭図)。
- グローバルベースでの平均では、調査対象者の約4分の1が海外での仕事を積極的に探しており、60%以上が他国への移住に積極的。
- 仕事のための海外移住意欲は特にアフリカで高く、国別トップ3は①ガーナ(74%)、②インド(54%)、③トルコ(35%)。
- 一方、ドイツでは海外移住志向が低く、わずか7%。希望先もスイス、オーストリアとドイツ語圏が中心。
- 魅力的都市ランキングでは、ベルリンが6位、東京は9位。1位はロンドン。但し、求職者は特定の場所というより求人条件の魅力に大きく左右される。
-
出ていく理由(緑):①金、②キャリア、③生活水準、④具体的求人、⑤成長
留まる理由(青):①家族、②郷愁、③費用、④スキル不足、⑤言葉の壁
-
BCG担当者「海外からの労働者獲得競争では、海外から来る労働者に魅力的な労働条件と組織的サポートを提供する企業が勝つ。」「ドイツでは労働許可証取得が非常に大変で、競争で苦戦しやすい。」
- <調査対象>
<日独経済日記>