日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20231228 ドイツ経済グラフ集

こちらのドイツ経済省の月次レポートの主要グラフを私のコメント付きでご紹介します。

https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Infografiken/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2024/01/grafiken-und-tabellen-download.pdf?__blob=publicationFile&v=6

ドイツ経済の足元の全体感把握のお役に立てれば幸甚です。

 

●実質GDP~2022年初あたりからほぼ横ばいが続いている

 内外主要機関の予測によると、今年▲0.3%、来年+0.3~+0.8%

業種的には製造業(左、ウェート最大)がじり貧、公共サービス(右、ウェート2位)が年後半息切れ

 

 

労働生産性(左)は低下し、単位労働コスト(右)は上昇し続けている


●鉱工業生産(左)も設備稼働率(右)も低下が止まらない

 


●製造業受注~国内(左)、海外(右)とも不振

   

 

●住宅(左)は弱いが、建設全体(右)としては既に回復基調にある

 

 

●景況感~ifoもZEWも非常に低水準で辛うじて底打ちした感じ

 

 

●小売~車以外(左)は足元横ばい、車(右)はまあまあ

 

●対外収支~経常収支(左)、貿易収支(右)とも大幅黒字ながら、GDPの外需寄与(下)にはイマヒトツ貢献できず

 

●就業者数(左)は増え続けているが、先行指標としての求人数(右)は既に大きく減り始めている

 

 

●インフレ~総合(青棒)、コア(緑線)とも当初予想以上に低下。但し、ここからは下げ渋り始め、2%着地はまだそう簡単ではなさそうな感触

国際比較(右端11月)~1年前の11.3%から2.3%まで低下(日本より低い)

 

●川上物価~生産者物価(左)はマイナス(コアだとゼロ近傍)ながら、国際商品価格(右)はユーロ建て(青)でもドル建て(緑)でも底打ち反転上昇気味

 

 

●企業向け貸出し~ユーロ圏(左)、ドイツ(右)とも急減速(伸びがほぼ止まる)

 

●海外経済~貿易(左)は横ばい、景況感(右、製造+サービス)は50近傍かつ下向き

 

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