https://tradingeconomics.com/germany/business-confidence
先ほど7月ifo景況指数が発表され、上表・下図の通り、現況指数(下図では黒線~その時点でのGDP/生産活動と強い相関)主導で予想以上の低下となっていました。
昨日のPMIの弱さと併せて考えると、第3四半期(7-9月期)のドイツ実質GDPは前期比マイナスとなるリスクを警戒する必要がありそうです(まもなくドイツ経済省から発表されるGDPナウキャストに注目しています)。
製造業(左上)と小売・卸売業(左下)では引き続き全指数が下向きかつマイナス圏。サービス業(右上)でも年初の回復の勢いが失われています。建設業(右下)に至っては、金利急騰後の需要喪失で直近最悪の景況感となっています。
景気サイクル的<縦軸:期待、横軸:現況>に見ても、リセッション領域(第3象限)からの脱出がまた一歩遠のいた感じです。
業種別ヒートマップで見ると、好況(赤色)なのは旅行や娯楽・エンタメ関連くらいとなっています。
ちなみに、ifo研は昨日ドイツにおける在宅勤務について興味深い調査結果を発表しており、そのポイントは以下の通りでした。
- ドイツ企業の61%が在宅勤務機会を提供。平均で月あたり6.4日(昨年6.7日)。
- 小売・卸売業、中小企業では在宅勤務の機会提供が少なく、大企業では多い。
小売・卸売業 :34%(昨年51%)、月平均5.7日(7日)。
中小企業(社員49人以下):32%(46%)、6.6日(7.4日)。
大企業(社員500人超) :94%、7.1日(5.3日)
<在宅勤務関連(国際比較)>
<ifo景況指数日本語報道例>