https://www.ifo.de/en/facts/2023-02-22/ifo-business-climate-index-rises-february-2023
【今回のメインメッセージ】
- 現況指数(黒線)はまだ下向きで、昨年Q4以降のマイナス成長モメンタムが足元もまだ続いていることを示唆。
- 但し期待指数(上図青線)主導で大きく回復しており、今後のモメンタムプラス転換に強い期待が持てる。
●景気サイクル図的には「リセッション領域(第3象限)」にどっぷりハマっていますので、まだまだ脆弱な状況であることには変わりありません。足元はまだ小幅マイナス成長モメンタムということを示唆しています(昨日のPMIがプラス成長への回帰を示唆していたのとは対照的です)。
●業種毎にコメントするとすれば、こんな感じでしょうか。
- 製造業(左上):期待指数が顕著に改善も、現況指数(足もとの生産/GDPの方向性を示す)は小幅悪化。新規受注はまだ弱い模様。
- サービス業(右上):特に、接客業と観光業で景況感が大きく改善(コロナ終息で勢いづいてきた)。
- 小売・卸売業(左下):期待、現状ともにいい感じで改善(同上)。
- 建設業(右下):期待も含めて回復なし。コスト増と金利上昇のダブルパンチ。
●なお、本日の数字はほぼマーケットの事前予想通りの強さ(回復度合い)だったので、昨日のPMIと違って特段金利上昇材料にはならなかった模様です。