日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240322 ドイツの気になるデータ5選(ifo、PMI、ZEWなど)

①ifo景況指数(3月)~期待(青)と現況(黒)がそろって改善。わずかながらも底打ちを期待させる動き。

 

<業種別>4業種すべてで上向き。サービス業(右上)では中立レベル回復。

 

<サイクル図>不況領域(第3象限)からの脱却はそう簡単ではなさそう。

 

<ヒートマップ>~好調を維持している航空機(30)と旅行関連(79)以外にも、飲料(11)、石油精製(19)、その他製造業(32)で好転(赤色化)。

https://www.ifo.de/en/facts/2024-03-22/ifo-business-climate-index-rises-march-2024

 

<市場予想対比>~ECBの6月利下げが視野に入ってきたこともあり、市場予想比でヘッドライン(総合指数)はやや強め。

https://tradingeconomics.com/germany/business-confidence

 

②総合PMI(3月)~GDP前期比マイナス継続を示唆。担当者はQ1前期比▲0.3%を予想(左)。とにかく製造業が戻らない(右)。唯一の朗報は紅海やパナマ運河の障害の悪影響が感じられていないこと。

https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/5027f65c5dfa4d13b08d6033ae432878

 

③ZEW景況指数(3月)~企業ではなく市場関係者へのアンケートなので、ヘッドライン(赤線:将来への期待)はDAXの好調にひきずられて大きく回復しているが、現況認識(薄茶線)は引き続き悲惨な状態。

https://www.zew.de/presse/pressearchiv/optimistischere-konjunkturerwartungen-und-erwartete-zinswende

 

④住宅価格(2023Q4)~前期比▲2.0%/前年比▲7.1%、2023年通年で前期比▲8.4%。軟調が続いているものの、過大評価はせいぜい2割程度で、バブル崩壊で大幅続落リスクがあるという感じではない。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/03/PD24_114_61262.html

 

⑤インフルエンザ・コロナ流行度合い~患者数:570万人、新規感染:週あたり人口の6.8%(うちコロナは0.1%以下)と昨年よりは低めで推移(赤太線vsオレンジ線)。

https://influenza.rki.de/Wochenberichte/2023_2024/2024-11.pdf

 

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