日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230626 ドイツ景気先行指標類一覧

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最近続々と発表されているドイツ景気先行指標類を以下まとめてご紹介します。

 

●ドイツで最も重要視される景気先行指標である、ifo景況指数(6月分)は、本日市場予想(91前後)を大きく下回る88.5と出ました。

 

 

景気サイクルとしても「リセッション領域」内で一段とバランスが悪化する方向に進んでいます。

 

業種別では特に製造業(左上)の期待指数(青線)の低下が顕著になっています。サービス業(右上)は比較的しっかり持ち堪えており、PMIと整合的です。

チャート:

 

●先日(6/23)発表されたドイツ総合PMIでは、Q2後半に向けて成長モメンタムが急減速した格好となっており(左)、その主因は製造業景況感の一段の悪化(右)でした。 

https://www.pmi.spglobal.com/Public/Home/PressRelease/2528d87090984d1d90207769917be587

 

●本日発表されたドイツ経済省のGDPナウキャストは一段と悪化し、今年Q2予想は前期比▲1.0%まで落ち込んでいます。

https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Schlaglichter-der-Wirtschaftspolitik/2023/07/12-konjunktur-BIP-nowcast.html

 

●本日更新されたifoCastも同様の展開で、Q2予想は前期比▲0.84%に低下しています。

https://www.ifo.de/en/ifoCAST

 

●一方、毎週月曜夕刻に更新されるドイツ連銀(Buba)の週次経済活動指数(WAI)Q2前期比+1.7%と一段の上昇を見せていました。

https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex

 

●なお、ドイツのQ2実質GDP速報は7月31日朝発表予定で、市場予想は現時点で+0.3%程度となっています。

https://tradingeconomics.com/germany/gdp-growth

 

●6月に入ってから発表されたドイツ経済予想はいずれも今年マイナス成長(通年で▲0.3%程度~10機関単純平均)を見込んでいます。