日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230424 ドイツ第1四半期GDP(4/28速報)前期比スモールプラスの可能性高そう

 

今週金曜朝、今年の第一四半期のドイツ実質GDP成長率(速報)が発表になります。

ドイツ連銀が「マイナスかも」と言い続けているので、プラスかマイナスか微妙な情勢でしたが、直近の各種データを見ると、前期比小幅プラス(+0.1~0.2%あたり)となる可能性が高まっていると思います。

冒頭グラフは独4大研の春季合同経済予測(4/5発表)でも前期比+0.1%となっています。

プラスで着地できれば、昨年第4四半期の前期比▲0.4%に続く2期連続マイナスというテクニカルリセッションは回避できることになります。

 

●市場予想は前期比+0.1~0.2%。

https://tradingeconomics.com/germany/gdp-growth

 

●ドイツ連銀の週次景気活動指数:WAI(本日発表分)の直近分モメンタムは、最近急速に盛り返して3m/3mベースで+0.4%。

https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex

 

本日発表されたドイツ連銀月報では「2023年第1四半期のドイツ経済は、1 か月前に思っていたより良くなっている。インフレにより個人消費は弱いが、製造業が予想以上に回復している。」と先月よりずっと前向きなコメントになっています。

 

●ifo研のifoCASTは前期比+0.73%とかなり強気な予測。

https://www.ifo.de/en/ifoCAST

 

ちなみに本日発表されたifo景況指数の現況指数(灰色線:Lage)のインデックス水準のQ4/Q1比較は+0.6%となっていて、上記と整合的。

https://www.ifo.de/en/facts/2023-04-24/ifo-business-climate-index-rises-april-2023

 

<サイクル図>~まだリセッション領域(第3象限)内