https://www.bundesbank.de/de/publikationen/berichte/monatsberichte/monatsbericht-april-2023-764252
毎月20日前後にドイツ連銀月報が発表され、毎月必ず手短な経済分析(Kurzberichte / Konjunktur )が入っています。その部分のエッセンスを抽出しておきます。
- 今年第1四半期のドイツ経済は1か月前(マイナス成長の可能性が高いと言っていた)に思っていたより好調。恐らく前期比プラス。
- インフレが個人消費に重くのしかかり、消費者関連サービスは引き続き厳しい。
- EV購入補助金が昨年末で終了したため、自動車販売も大きく減少。
- 一方、製造業はエネルギー価格低下とサプライ障害軽減で予想以上に好調。
(1-2月はQ4比、生産+2.3%、受注+3.3%) - 建設業の受注は引き続き苦しいが、1-2月の暖冬で生産は堅調。
(1-2月はQ4比、生産+7.8%) - 貿易黒字、経常黒字も急増/回復。
- 就業者数増加が続いており、雇用は堅調。今後の見通しも明るい。失業者増加はウクライナ難民18万人カウント開始によるもの。
- インフレはベーシス効果のおかげで今後も低下しているように見えるが、コアインフレの基調はまだまだ強く、安心できない。
<本件関連日本語ニュース>
<ドイツ連銀が見ている月次指標>~上から、受注、生産、対外収支、雇用、物価