先ほど今年最初のドイツ連銀月報がリリースされ、その経済分析部分をチェックしましたのでポイントをごく簡潔にご紹介します。
- 2022年第4四半期GDPは前期比ほぼ横ばいとなった感触で、予想(マイナスを覚悟していた)比上振れ。PHV, EVへの補助金圧縮前の駆け込み需要がかなりあった模様(販売、生産とも押上げ)。
- (グローバル経済減速を背景に)最近は海外受注を中心に、製造業受注が大きく落ち込み。但し、貿易黒字はエネルギー輸入(価格)減で大幅増。
- 雇用は堅調。見通しも引き続きポジティブ。昨年10月からの最低賃金大幅引き上げ(12ユーロ/時)によるネガティブインパクト見られず。
- インフレについては、エネルギー価格と川上物価が大きく低下。但し、今年1月以降のエネルギー価格上限のCPI押し下げ効果は、昨年12月の緊急支援より小さい(ため、1月CPIの反動増に注意)。コアインフレはまだ上昇が続いている。
<BUBAが毎回使っている総括表>
上から製造業受注、生産、対外収支、雇用、インフレ
~ずっと昔からこのようにかなり独特の見せ方になっています。
●毎週月曜夕刻にアップデートされる週次経済活動指数(WAI、GDPナウキャスト的なもの)の3m/3mモメンタムは+0.1%とプラス圏を維持しています。
https://www.bundesbank.de/de/statistiken/konjunktur-und-preise/woechentlicher-aktivitaetsindex