先ほど経営者団体傘下のシンクタンクIW(@ケルン)から以下のような興味深い試算結果の発表がありました。
- 仮に戦争がなく、エネルギー価格高騰や供給ボトルネックといった問題が存在しなかった場合と比較すると、2023 年のドイツ経済の損失は付加価値ベースで約 1,750 億ユーロ(GDP の約 4.5% 相当、国民 1 人あたり 約2,000 ユーロ)と試算される。
- 昨年11月に発表された同様の試算では、コロナと戦争の影響を併せて、
2020年▲1,750億ユーロ(コロナのみ)、2021年▲1,250億ユーロ(コロナのみ)、2022年▲1,200億ユーロ(うち900が戦争、300がコロナ)、となっている(下図)。従って上記と併せた累計は▲5,950億ユーロ(約83兆円相当)にもなる。 - これだけの損失を被った状態のドイツ経済はかなり脆弱なはずなので、決して油断してはならない。