日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230210 昨年のドイツ観光関連宿泊件数、コロナ前の9割まで回復

(上から、①ホテル・ペンション、②長期休暇用宿泊施設、③キャンプ場、④その他)

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/02/PD23_055_45412.html

 

先ほどドイツ連邦統計局から観光関連宿泊件数統計が発表され、

2022年通年:4億5,080万件、2021年比+45.3%、2019年(コロナ前)比▲9.1% 

2022 年12 月:2,750 万件、前年同月比+57.0%、2019年12月比▲11.2%

となっていました。

上図の上から3番目、キャンプ場での宿泊(赤が2022年)はコロナをきっかけに人気化し、コロナ前(水色)を上回っています。

 

なお、昨年の夏場はほぼ完全にコロナ前の賑わい(青色が濃い)を回復していました。

 

ちなみにドイツのGastgewerbe: ホテル・レストラン業界 は以下の3つから構成されています。

  1. Beherbergungseinrichtungen: ホテル、ペンション、キャンピング場等
  2. Gaststätten: レストラン、カフェ、バー等
  3. Kantinen/Catering: 社員食堂、ケータリング(機内食含む)等

平時の年間総売上高は約900億ユーロ(約13兆円)

その中の123のシェアは、それぞれ35%、54%、11%(飲食2/3、宿泊1/3)となっています。

 

 

コロナ鎮静化に伴うリベンジ観光需要で観光が元に戻りつつあるようにも見えるのですが、観光の今後の見通しについては、リベンジ消費の原資である過剰貯蓄が既にほぼ枯渇しているうえ。。。。

 

今年もインフレ率が賃上げ率を上回って生活を圧迫し続けるため。。。

今後のリベンジ観光需要にはあまり期待しすぎてはいけないと思っています。