(紺:輸入全体に占める中国の割合、灰:同輸出、黄:対中貿易赤字年額~10億EUR)
ドイツ経済研究所 (IW、経営者団体傘下、@ケルン) の推計(公式統計は未発表)によると、ドイツの対中貿易赤字は昨年841億ユーロ(GDPの2%強)に急拡大し、これは中国への過度の依存であり台湾有事の際に極めて危険と警鐘を鳴らしています。
2021年に既に対中赤字は394 億ユーロに達しており、危険視されていましたが、昨年はその2倍を超える規模に急拡大しています。世界有数の輸出競争力を誇る輸出大国ドイツですらこのような赤字になってしまうわけですから、尋常な状況ではありません。
ちなみに日本の昨年の対中赤字は5.8兆円(416億ユーロ相当、GDPの1%強)でドイツの半分くらいの規模感です。
IWはドイツの対中貿易赤字拡大の要因として以下を挙げています。日本に対してもまるまるそのまま当てはまると思います。