日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230123 ドイツの液化天然ガスターミナル整備、順調に進捗


ドイツでは以下6つのLNGターミナル設置が進められており、そのうち現在3つ(上半分)が稼働し始めています。

この6つがフル稼働するようになれば、ロシアから調達していた分の半分くらい/需要全体の1/3くらいを補うことができる見込みです。

6つなんて多すぎる、という批判も根強いですが、将来的には水素利用に切り替えるので、目先はともかく長期的には脱炭素に直結しており、突貫で強行した投資も無駄にはならないということになっています。

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但し足元の供給におけるLNGの貢献はまだまだ微々たるもので(右最下段)、本格稼働は来冬以降ということになっています。

 

足元やや寒い日々が続いているので、家庭の暖房需要(ガスが半分を占める)がふえていますが。。。。

ガス備蓄(一番上の紫線)はまだまだベストシナリオ(一番上の点線)を上回る水準を維持しています。

今年の冬は多少のことがあっても大丈夫そうだという状況に変わりありません。

 

ドイツ国内ガス価格は、2021年初(何も心配事がなかった2年前)のまだ2倍以上していますが、前年同期比では最近若干のマイナスで推移しています。