<ドイツ経済に関する評価のポイント>
- 今年Q1もGDPは前期比(小幅)マイナスの感触(昨年Q4は前期比▲0.2%)。
鉱工業生産と輸出が12月急減し、Q1の発射台が低い。
インフレ水準高く個人消費を圧迫。建設業も低迷継続。 - Q2以降は緩やかな回復が続くが、強い成長は見込み薄。
- 足元受注は弱いが、生産は高水準の受注残とサプライチェーン障害緩和で下支えされている。
- 雇用は予想以上に堅調。
- 高い賃上げでインフレ高止まりのリスクが高まっている。
<以下ドイツの外部環境>
●グローバル経済は相応に減速。
●エネルギー価格は結構低下。
●ユーロ圏では企業向け(上)、家計向け(下)とも銀行融資急減速(ドイツでも同様)。
●市場(インフレスワップとエコノミストコンセンサス)が織り込むユーロ圏インフレ(HICP)軌道
●ユーロ圏クレジットスプレッドも米国同様タイト(金融環境緩和)
★ちなみに毎週月曜夕刻に発表されるドイツ連銀週次経済活動指数(WAI~ドイツのGDPナウキャスト)は一段と改善し、足元の3m/3mモメンタムは+0.4%ペースとなっていました。
★その後入手した気温や天然ガスなどのデータと併せて動画にまとめてみましたので、よろしければ併せてご覧ください。