日独経済日記

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20240319 ドイツ経済省経済月報のエッセンス


https://www.bmwk.de/Redaktion/DE/Pressemitteilungen/Wirtschaftliche-Lage/2024/20240214-die-wirtschaftliche-lage-in-deutschland-im-maerz-2024.html

ドイツ経済省の3月経済月報(まもなく出るドイツ連銀月報と併せてみることをお勧め)のエッセンスは以下の通りです。

  • 1月は鉱工業生産(含む建設)と輸出がやや大きめの前月比プラスで明るい兆し。
  • しかし小売売上は続落、各種先行指標も底打ちの気配あるものの低水準横ばい。
  • 紅海での船舶攻撃や国内でのストライキの影響で、資材流通のボトルネックが再び若干増加している。
  • 現時点ではまだ景気回復の手応えが得られていない
  • 今後の実質所得向上(賃金↑インフレ↓は着実に進行中)と輸出の増加(世界経済の回復にはすでに手応えあり)に期待。
  • 内需は引き続き低迷し、資金調達コストは高止まり、家計(貯蓄性向高い)と企業のセンチメントはともに悪い。
  • 2024年第1四半期の実質GDP前期比わずかながらもマイナスとなる見込み。
  • 2月のインフレ率は前年比2.5%と2021年6月以来の最低値を記録。2023年3月以降の低下トレンドを継続。エネルギーと食品がかなり落ち着いてきた。
  • 景気低迷の割に労働市場は引き続き全体的に堅調。就業者数は増え続けている。雇用の先行指標はやや冴えないが、求人は依然として高水準。
  • 企業倒産件数は(水準は低いながらも)今後数か月間増加し続ける見込み。倒産の波のようなものを心配する必要はない

 

●重要データ集(毎回同じ形式で別紙に掲載)


<日本語報道例>

jp.reuters.com

 

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