ドイツ経済省の3月経済月報(まもなく出るドイツ連銀月報と併せてみることをお勧め)のエッセンスは以下の通りです。
- 1月は鉱工業生産(含む建設)と輸出がやや大きめの前月比プラスで明るい兆し。
- しかし小売売上は続落、各種先行指標も底打ちの気配あるものの低水準横ばい。
- 紅海での船舶攻撃や国内でのストライキの影響で、資材流通のボトルネックが再び若干増加している。
- 現時点ではまだ景気回復の手応えが得られていない。
- 今後の実質所得向上(賃金↑インフレ↓は着実に進行中)と輸出の増加(世界経済の回復にはすでに手応えあり)に期待。
- 内需は引き続き低迷し、資金調達コストは高止まり、家計(貯蓄性向高い)と企業のセンチメントはともに悪い。
- 2024年第1四半期の実質GDPは前期比わずかながらもマイナスとなる見込み。
- 2月のインフレ率は前年比2.5%と2021年6月以来の最低値を記録。2023年3月以降の低下トレンドを継続。エネルギーと食品がかなり落ち着いてきた。
- 景気低迷の割に労働市場は引き続き全体的に堅調。就業者数は増え続けている。雇用の先行指標はやや冴えないが、求人は依然として高水準。
- 企業倒産件数は(水準は低いながらも)今後数か月間増加し続ける見込み。倒産の波のようなものを心配する必要はない。
●重要データ集(毎回同じ形式で別紙に掲載)
<日本語報道例>
<日独経済日記>