今回はこちら(ドイツ連銀HPの統計サイト)から重要なデータ(インデックス/水準の推移をチェックできる)を5つピックアップしてご紹介します。
①(経営サイドから見た時給ベースでの)労働コスト(2023Q4)~前期比+1.2%/前年同期比+2.5%と上昇トレンド継続。今年もこの程度の上昇が継続する見込み(リスクは上振れ方向)。
<EU全体のデータはこちら>
https://ec.europa.eu/eurostat/statistics-explained/index.php?title=Labour_cost_index_-_recent_trends
②製造業受注残~最近の新規受注は不振ながら、コロナ後の回復局面でこなしきれなかった受注残がまだ月商の6.9ヶ月分(2024年1月時点)あり、景気のクッションとなっている。
<黒:受注残、青:新規受注、赤:生産の関係>
③サービス業売上(ホテル・レストラン含む、名目ベース、水準)~エネルギー危機後のドイツ経済低迷局面でも、何とか売上高は横ばいを維持している(但し、インフレ差し引き後の実質ベースではさすがにマイナス)。
④インフレ(HICPベース、水準)~2022/23年とかなり水準が切り上がったため、市民成果をかなり圧迫し続けているものの、最近の上昇率は年率2~3%に落ち着いてきている。
⑤生産者物価(水準)~国内景気の低迷長期化を素直に反映して、水準がじりじり切り下がっており、相当なディスインフレ圧力となっている。
<ドイツ経済>
<日独経済日記>