日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240402 ドイツの気になるデータ5選(ドイツ連銀HPより)

今回はこちら(ドイツ連銀HPの統計サイト)から重要なデータ(インデックス/水準の推移をチェックできる)を5つピックアップしてご紹介します。

www.bundesbank.de

 

①(経営サイドから見た時給ベースでの)労働コスト(2023Q4)~前期比+1.2%/前年同期比+2.5%と上昇トレンド継続。今年もこの程度の上昇が継続する見込み(リスクは上振れ方向)。

EU全体のデータはこちら>

https://ec.europa.eu/eurostat/statistics-explained/index.php?title=Labour_cost_index_-_recent_trends

 

製造業受注残~最近の新規受注は不振ながら、コロナ後の回復局面でこなしきれなかった受注残がまだ月商の6.9ヶ月分(2024年1月時点)あり、景気のクッションとなっている。

<黒:受注残、青:新規受注、赤:生産の関係>


③サービス業売上
(ホテル・レストラン含む、名目ベース、水準)~エネルギー危機後のドイツ経済低迷局面でも、何とか売上高は横ばいを維持している(但し、インフレ差し引き後の実質ベースではさすがにマイナス)。


④インフレ
(HICPベース、水準)~2022/23年とかなり水準が切り上がったため、市民成果をかなり圧迫し続けているものの、最近の上昇率は年率2~3%に落ち着いてきている。

 

⑤生産者物価(水準)~国内景気の低迷長期化を素直に反映して、水準がじりじり切り下がっており、相当なディスインフレ圧力となっている。

 

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