①経済省GDPナウキャスト~実質GDP2024Q1:前期比▲0.2%。ifoCAST、ドイツ連銀WAI、市場予想などとも整合的。
②時間当たり労働コスト(2023年)~ドイツは41.3ユーロ(前年39.4ユーロ、前年比+4.8%。ユーロ圏全体では34.0⇒35.6ユーロで+4.7%。ユーロ圏の中では高い部類。
(社会保険料などを含む雇用者側から見た1時間当たりの総労働コスト)
https://ec.europa.eu/eurostat/en/web/products-eurostat-news/w/DDN-20240327-2
③ガス価格と交易条件~ウクライナ戦争勃発後、ガス価格(左)の急騰とそれに伴う交易条件(右)の悪化がドイツ経済低迷のきっかけになったが、今はほぼそのすべてがリバースしており、景気低迷の言い訳になっていない。
④鉱工業生産と製造業のGDP寄与~鉱工業生産の軟調は深刻なGDP停滞を予想させるが、付加価値(GDP)ベースでは何とか横バイを維持している。ドイツ製造業が、高付加価値化とインプット圧縮の努力を続けている成果。
⑤公共投資のGDP比~ドイツは健全財政を追求するあまり(例:政府新規債務をGDP比▲0.35%に抑える債務ブレーキなど)、公共投資が過小となっており、生産性や国際競争力の低下の一因となっている。
上記③~⑤のソース:
<日独経済日記>