今日明日とドイツではまた長距離鉄道がストでマヒしていますが、ドイツ鉄道のストによるドイツ経済の損失は、ざっくり1日あたり1億ユーロと言われています。
今朝ハンデルスブラットにIW専門家の試算（0.9億ユーロ）とその内訳が紹介されていましたので簡単にご紹介します。
冒頭図の通り、ざっくりとした規模感で、上から順に
①ドイツ鉄道が失う売上、②人流と物流が滞ることによる個人消費減少、③人流と物流が滞ることによる鉱工業生産減少、が各0.3億ユーロ。計0.9億ユーロ。
昨年通年での名目GDP総額が4.1212兆ユーロなので1日あたり（÷365日）で112.9億ユーロ。従ってストによる損失0.9億ユーロは1日あたりのGDPの0.8％に相当。特段大きくはないが、景気低迷が予想外に長期化している中、今後何日も続くようだとダメージは大きくなる。
ちなみに足元、消費者センチメント/個人消費（上）も鉱工業生産（下）も冴えない展開が続いている。
＜日独経済日記＞
