今朝ドイツ連邦統計局より、5月トラック運送指数が発表され、前月比+1.6%となっていました。
ドイツ第1四半期の実質GDPは前期比▲0.3%と不振でしたが、その後陸運は底堅く持ち堪えていることが判ります。 (トラック運送指数:青、鉱工業生産:赤)
https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2023/06/PD23_221_421.html
国際フライト数/空運は(コロナ終息後の)しっかりとした増加基調が続いています。
https://www.dashboard-deutschland.de/pulsmesser_wirtschaft/pulsmesser_wirtschaft_daily
コンテナ物流/海運(青線)も底打ち回復気味です(橙線は輸出期待)。
最近ドイツが今年マイナス成長に終わるという予測が相次いでいますが、
冬場のマイナス成長の元凶だったエネルギー不足/価格高騰は、その後ほぼ沈静化しています。
https://www.dashboard-deutschland.de/konjunktur_wirtschaft/volkswirtschaft
また、上述の通り、少なくとも陸海空の物流はしっかり目で推移しており、
ドイツ連銀の週次経済活動指数(WAI~GDPナウキャスト的な指数)も下図の通り回復基調にあることから、過度の悲観は禁物かと思います。
ifoの現況指数(黒線)もZEWの現況指数(橙線)も冬場のマイナス成長期間からは持ち直していますので、少なくとも現時点ではQ2も前期比マイナスが続くとは想定しづらい状況です。
ガス備蓄も十分高水準にあるため、今冬がよほどの厳冬にでもならない限り、エネルギー危機再発の可能性も低いと思われます。
https://www.zeit.de/wirtschaft/energiemonitor-deutschland-gaspreis-spritpreis-energieversorgung