本日またドイツは今年マイナス成長になるという悲観的な予測が出てきましたのでご紹介します。ドイツ経済専門紙、ハンデルスブラット紙系列のHRIの景気予測です。
- 特段金融危機や戦争拡大やエネルギー不足がなくてもドイツ経済は弱い。
- 第2四半期まで前期比マイナス成長が続き、年後半も前期比+0.2%程度にとどまる見込み。
- ドイツは再びヨーロッパの病人になろうとしている。
- 高い税負担、老朽化したインフラ、少子高齢化で産業立地も危うくなっている。
- 潜在成長率はこの10年の1.5%から、最近は1%未満に低下している。
- 経済成長がなければ、繁栄獲得はおろか、国防強化、インフラ近代化、気候変動、少子高齢化のいずれにも対応できなくなる。
- 政治家は脱炭素を経済成長とうまく結びつける形で進めなければならない。
2023年 2024年
実質GDP ▲0.7% +0.6% ~4月の▲0.2%/+0.9%から更に下方修正
インフレ +5.4% +3.0% ~他機関比やや低め
失業率 5.7% 5.9% ~他機関比高め
なお、HRIは早くから他機関比かなり悲観的見通しを出して注目を集める格好になっており、今でもその路線を継続しているように見えます。