日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20221215 ifo経済予測、来年▲0.1%成長に上方修正(▲0.3%から)

昨日発表されたifo研経済予測アップデートによると、ドイツの実質GDPは、今年Q4に前期比▲0.3%、来年Q1は▲0.4%と小幅マイナスに陥るものの、その後はインフレ低下と共に盛り返し、来年通年では▲0.1%成長になると予想されています。前回の▲0.3%から0.2%ポイント上方修正です。

ifo Konjunkturprognose Winter 2022: Inflation und Rezession | Fakten | ifo Institut

 

         2022年  2023年  2024年

実質GDP     +1.8%        ▲0.1%      +1.6%    来年のマイナスは小幅

名目GDP     +6.7%         +3.6%      +5.1% 高水準

インフレ     +7.8%         +6.4%      +2.8% 2%遠い⇒ECBは4%まで利上げ

失業率           5.3%           5.5%         5.3% ほとんど上がらない

一人当たり賃金  +4.0%         +4.5%      +4.7% 高水準

 

(ECBのターミナル金利の市場織り込みは3%弱)

 

上記シナリオに対するリスクとしては、まあ当然とも言える以下4つが挙げられています。

  • ガス不足
  • ウクライナ戦争/ロシア制裁の影響拡大/悪化
  • インフレ高どまり
  • コロナ再発