https://www.ifo.de/en/facts/2024-03-06/ifo-economic-forecast-spring-2024-german-economy-paralyzed
ifo研のドイツ経済見通しのアップデートが発表されましたので、そのエッセンスをご紹介します。
- 景気回復の兆しが見られず、年前半も不調が続きそうなので、今年のGDP見通しは+0.2%と12月予測比▲0.7%下方修正。
- 冬の悪天候や病欠(インフルエンザ流行)も悪影響。
- インフレは来年+1.6%に低下するが、高めの賃金上昇が続くため、コアは+2.2%と高止まり。
- リスクは①地政学的背景などによるエネルギー価格再上昇と②経済/財政政策の迷走。
●主要計数~就業者は増加継続、経常黒字は高水準
●企業はエネルギー効率や再生可能エネルギーへの投資を大幅に削減すること(平均▲8.4%)で金利上昇に対応しようとしている模様。
●昨年後半のマイナスの下駄が大きいため、今年の成長率は+0.1~0.5%どまりという弱気な見通しが主流に。
●米国のGDP予想がどんどん切り上がっているのに対し、ドイツの予想はどんどん切り下がっている。
●なお昨日(3/7)引け時点で、年内▲97bp/6月スタートのECB利下げが市場に織り込まれている。
<日独経済日記>