IMFの世界経済見通し(WEO)が出ましたので、ドイツ関連部分を中心にご紹介します。
●ドイツの実質GDP成長率は、前回予測(7月)比、今年▲0.3%⇒▲0.5%、来年+1.3%⇒+0.9%と下方修正。
●一方、インフレ率は今年+5.8%⇒+6.3%、来年+2.6%⇒3.5%とかなりの上方修正。
●結果として、GDPとインフレの両面でドイツはユーロ圏の足を引っ張っている格好
●他機関比、インフレ予想が特に悲観的(かなり高め)
●ドイツの過剰貯蓄(緑)はまだ残っていそう(消費大好き米国では真っ先に使い切られている模様)
●貿易量(黄)と先進国の鉱工業生産(青)のモメンタムはまだまだ下向き
●グローバル経済の長期成長予想も切り下げられ続けている
(輸出立国ドイツには痛い)
●それでもGDP比6%以上の大きな経常黒字(緑)を維持し続ける見込み
●今回のインフレ予測軌道(青)はユーロ圏で上方シフト、米国で下方シフト
●世界に占めるドイツ(と日本)のシェア(2022):
GDP:3.3%(3.8%)、輸出:6.6%(2.9%)、人口:1.1%(1.6%)
★ドルベースの実質GDPで、日本は今年ドイツに、2026年にはインドに抜かれる見込み。
但し、EUR/JPY実勢レート(158円程度)では、日本はドイツにとっくに抜かれている。
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