【SENTIX今週のチャート】~米株は調整からほぼ全回復したが、センチメントは弱気なまま。材料があれば上にも下にも大きく動きそう(ボラ上昇)。高値トライ中のDAXでも同様。

【SENTIX市場センチメント(強気/弱気)】~銀強気にかなりの過熱感。

【SENTIX市場センチメント(買われ過ぎ/売られ過ぎ)】~概ね中立で特段過熱感なし。

【Bloomberg Real Yield】~米金利市場の洞察
◆5月の米雇用者数は過去分の下方修正も考えると全体として緩やかな鈍化傾向にあるものの概ね堅調。弱いADPで事前に弱い数字が織り込まれてしまっていたこともあり10年金利は4.5%強に急上昇。
◆トランプ大統領は今すぐ1%の利下げを声高に要求しているが、FEDの慎重スタンスは揺るぎない。市場は年末までに1回か2回の利下げ(9月以降)を予想。
◆米国債市場には、債務問題に対する懸念が燻り続けており、単純に景気減速=米国債買いとはならない。しかし10年4.5%は株との対比でもインフレ差引後の実質金利面でも相応に魅力的水準。
◆米財政懸念やリベンジ条項、ドル安懸念への警戒感は根強いものの、投資家の間でドル資産から他通貨資産への本格的シフトの動きは見られない。
◆発行体の起債も投資家の社債購入も活発な状況継続。投資家のEURへの分散ニーズもあり、EURで低コストの起債も可能。
◆米社債スプレッドはIG 88bp/ HY 309bpで相互関税アナウンス前の水準で安定的に推移。
◆関税関連の不安のピークは過ぎたかもしれないが、今後は関税によるインフレと雇用軟化の組み合わせで起こりうる消費減速に要注意。予想外の大型倒産などが起これば、備えができていない市場は再び大混乱に陥る。
【FED利下げ織り込み】~年内は9/17以降に1~2回という市場織り込み

https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html
【ECB利下げ織り込み】~市場は年内あと1~2回を期待しているが、ECBは「利下げ最終局面(中立金利ほぼ到達)」と公言しており、追加利下げのハードルは低くない

【今週の重要指標】~米4月CPIの強めの上昇警戒(関税影響も)
