日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20241129 ドイツの気になるデータ5選

出張のため、ここ数日データのフォローがフルにできていなかったのでキャッチアップしておく。

①賃金(7~9月期)~実質ベース(インフレ差し引き後)+2.9%、名目ベース+4.9%と景気低迷の割には異常なほどの高水準。労組が2022-23のマイナスの実質賃金分を必死で取り返しているため。しかし、大きく切り上がった物価水準への抵抗感や当面の景気(雇用)にする不安が根強く、より多くのお金が貯蓄に回ってしまっているため、個人消費の回復が予想以上に遅れている。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/11/PD24_449_62321.html

 

②小売売上(10月)~名目ベース(淡赤線)で前月比▲1.1%/前年同月比+1.9%、実質ベース(赤線)で▲1.5%/+1.0%と消費の盛り上がりは今ヒトツ(前項ご参照)。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/11/PD24_452_45212.html

 

③就業者数(10月/失業統計に1ヶ月遅れる)~前月比▲3千人/計4,610万人と、最近流石に増加は止まった。大きめのリストラアナウンスメント(下表)が相次いでおり、今後も軟調気味に推移する見込み。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/11/PD24_451_132.html



④輸入物価(10月)~前月比▲0.8%/前年同月比+0.6%と川上のディスインフレ圧力は概ね健在。但し、今後はユーロ安の影響を要注視。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/11/PD24_450_614.html

 

⑤インフル・コロナ流行度合い~週当たり新規感染率8.6%(うちコロナ分0.6%)、患者数730万人と引き続き高水準。

https://influenza.rki.de/Wochenberichte/2024_2025/2024-47.pdf

 

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