日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20230903 メッセ大国ドイツ

上記の通り、今でも名実ともにメッセ大国と言うべきドイツではありますが、コロナ後は、①対顧コミュニケーションのオンラインシフト、②出展者の産業の衰退、③環境対策、などで苦悩し始めています。

  • 出展者達は、高いコストをかけて製品をリアルに展示する意味が本当にあるのか/オンラインベースで顧客にアプローチした方が安上がりなのではないか、と自問し続けており、メッセへの出展にますます慎重になっている。
  • 世界最大のハノーファーメッセの目玉であったコンピュータ見本市Cebitが、出展者不足のため、既にコロナ前の2018年を前に完全終了となったのはドイツ人にとって大きなショックだった。
  • こういった見直しの動きは、コロナ後さらに加速しており、メッセもオンラインベースでの情報発信を取り込むようになってきている。
  • 現在ベルリンで開催されているIFA(エンタメ・家電メッセ)は、以前ドイツの家電製品が強かった頃はドイツメーカーたちの晴れ舞台だったが、今や見る影もなくなっている。
  • IAA国際モーターショーが9月5日から10日までミュンヘンで開催され、約70万人の来場者が見込まれているが、IAAは毎回環境アクティビストの抗議活動のターゲットとなり、出展者、来訪者、市民を困惑させている。

 

<ドイツメッセ関連データ>

www.auma.de

 

●ドイツメッセ会場一覧:①ハノ―ファー、②フランクフルト、③ケルン

●コロナ直後、売上は約3分の1に激減。

但し、足元の訪問客数はコロナ前平均の年10百万人から今年は13百万人に回復見込みなので売上も相応に戻る見込み。

<ドイツニュースダイジェストでの解説>

今注目すべきドイツのメッセ - ビジネス関係者から、一般来場者まで - ドイツ生活情報満載!ドイツニュースダイジェスト