日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240921週末のBloombergより(FED倍速利下げなど)

https://www.cmegroup.com/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html

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◆インフレリスクがかなり収まったので、雇用に保険をかけるために中立金利への回帰をやや急いだ感じの▲50bpの初回利下げ。今後はデータ次第で▲25bpがベースラインになりそう(但し現時点で11月FOMCは25/50で五分五分~冒頭図)。
◆景気腰折れが回避されそうな中で、財政懸念や中立金利上昇の思惑もあって長期金利は下げ渋っており、2/10はコンスタントにスティープ化が進んでいる。
◆中立金利FED想定(2.9%)よりずっと高い(4%近傍)と思っている人たちにとっては、理解し難い▲50bpだった。
リーマンショック以降の超低金利時代のイメージを引きずるあまり中立金利が低く見積もられてしまている可能性があるが、今後のマクロ環境は当時の低金利時代と全く異なる。
◆市場は累計200bpの追加利下げを織り込んでいるが、やりすぎている可能性があり、金利のボラが高い状況が続きそう。特に国債の入札は今後より不調に陥りやすいので要警戒。
◆米社債クレジットスプレッドはソフトランディング期待を背景にIG: 91bp/HY: 298bpと引き続きタイト。HYの平均利回りは6.96%と久々に7%割れ。
◆ソフトランディングをほぼ完全に織り込んでいる中で今後金利のボラが上昇する可能性が高いことから、クレジットスプレッド拡大のリスクが高まっているように思われる。
◆来週は多数のFED高官スピーチとPMIに注目。

 

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(今週分から新企画
FEDの▲50bp利下げでも長期金利はほとんど動いていない。今後の利下げの規模などを考えると、初回が25か50かということ自体に大した違いはないと見ることもできる。
◆以前思われていたほどにはインフレ率も失業率も上がらず、予想以上にうまくいきつつあることは間違いないが、今後もインフレや雇用が大丈夫かどうかについては全く保証の限りではない。
◆サマーズ元財務長官は引き続き4%程度の中立金利をイメージ。今後のAIや環境関連投資や財政、関税などや利上げ後の経済の堅調ぶりを考えると、以前と同じくらいの位置にあるという安易な見立ては危険。
◆所得課税において、強く課税される所得とそうでない所得をあれこれ作ってしまうのは愚策(残業やチップの税負担を軽くしようとすることなど)。薄く広く平等に取らないと変な歪みや余計な手間が発生するだけ。
◆年4万ドルもの授業料がかかる米大学は(多くの人が借金を抱えて通う)、その価値が問われ始めている。
◆英国の授業料は年9千ポンド以下と安いが、こちらは財政負担が大問題になっている。
◆卒業後のビジネスでの成功や市民としての振る舞いを見る限り、大学教育が特段成功しているとは言い難い。
◆今後はAIやデジタリゼーションに対応し、不透明な時代の中でも生き抜いていく能力の養成が求められる。
◆ビジネススキルや対人能力(オンラインでは養成できない)を習得するニーズも高まっている。
◆大学の教育の質を落とさず授業料をこれ以上上げないためには、アドミニ関連にメスを入れるしかない。
デトロイトミシガン州)はFORDの経営危機で2013年に大ピンチに陥ったが、その後同社と市が協力してかなり盛り返した。職が生まれ、復興を象徴するモダンな駅ができた。
◆車の大きな流れは依然として電化(EV)の方向ではあるが、需要サイドがどうなるかは誰にも予想できない。厳しい競争や中国のダンピング輸出もあり、利益の確保も極めて難しい。
◆FORDが再び行き詰まるようなことがないようにするためには、トヨタのように、社員が一丸となって顧客志向やコスト抑制に取り組む強い企業カルチャーを身につけなければならない。
◆米国のレストラン産業はGDPの4.6%を占め、12百万人の雇用を創出している。
◆コロナで多くのレストランが廃業したが、その後の Back to office の流れの中で、近隣オフィスの魅力を高める役割を担っている。
◆美味しい食事の提供だけでなく、人々の出会い・交流の場、幸せを感じさせる場としてのレストランの付加価値は大きい。コロナ後に開業したところの多くはそれらを強く意識して街にもうまくフィットしている。

 

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