日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20240816 ドイツの気になるデータ5選(インフレ期待下げ渋りなど)

①インフレ期待~今後12カ月でインフレが上昇すると感じている市民(赤・橙)は約4割。期待インフレ率は3%で下げ渋り(コロナ前より高い水準)。物価水準はコロナ前比全体で2割増、うち食品は3割増となっており、今後インフレが低位で推移しても生活への圧迫感はぬぐい切れない。

https://www.bundesbank.de/de/bundesbank/forschung/studie-zu-erwartungen-von-privatpersonen-bop-hh/inflationserwartungen-849084

 

②住宅着工許可件数(6月)~17600件/前年同月比▲19%と不振継続。年前半では前年同期比▲21.1%。高い価格(ピーク比▲1割で下げ止まり)と高いローン金利のダブルパンチで需要が冷え込んでいる。住宅供給ペースは年30万戸未満にとどまり、政府目標の40万戸には遠く及ばない見込み。

https://www.destatis.de/DE/Presse/Pressemitteilungen/2024/08/PD24_313_3111.html

 

③ユーロ円~155/158~165のレンジを意識した値動き継続。日銀が年内は利上げに慎重で、日欧金利差の縮小が3ヶ月毎に0.25%程度しか進まないので、目先は戻りを試しにいきやすいが、値動きの重さから考えて、7月11日につけた歴史的高値:175.42を再びトライすることはもうないのではないか。

IMF購買力平価は近年120円程度。

https://tradingeconomics.com/eurjpy:cur

 

④グローバルフライト数(8/16まで)~好調維持。BUBAの週次経済活動指数(GDPナウキャスト的なリアルタイム指標、下)の好調の一因。

 https://www.dashboard-deutschland.de/comparative-analysis/pulsmesser_wirtschaft

 

DAX企業のCO2排出量~各社のサステナビリティ報告書を分析したEYの調査(リンク下添)によると、前年比▲14%/▲3千トン(スコープ1+2)。なかなか頑張っている。

www.ey.com

 

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