日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

英国

20220524 各国(ユーロ圏、ドイツを含む)PMI速報について

●7月の利上げが迫っているユーロ圏ではありますが、本日発表された以下総合PMIを見る限り、サービス業主導でしっかりしており、今のところスタグフレーション(マイナス成長や失業率上昇を伴う状態)からは程遠い状況と思われます。雇用は堅調な一方、インフ…

20220428 ドイツコロナ状況アップデート

人口10万人当たり直近7日間の新規感染者数で見ると、日(黄)英(赤)が200人程度にまで改善しているのに対し、ドイツ(青)は800人超と高止まりしており、厳しい状態が続いていることが分かります。 以前はこの数値が100を超えると「ホットスポット」と呼ば…

20220412 究極のフリーペーパー:ドイツニュースダイジェスト

私の知る限り、フリーペーパーの中で最も高品質かつ長期間にわたって多くの人々に愛されている成功事例のひとつが、こちらのドイツ/英国ニュースダイジェストではないかと思います。 ニュースダイジェストは日本食レストラン、日本食材スーパー、日系書店、…

20220405 ウクライナ危機の独仏米英内政への影響

ウクライナ危機でどの国もそれまでの内政的課題の優先順位が落ち、各国リーダーたちの立場にもいろいろな影響が出ています。以下ドイツメディアでの論調を簡単にご紹介します。 ドイツ当初は制裁や武器供与でえらく腰が引けていたため、内外からかなり批判さ…

20220320 核弾頭国別保有件数

ドイツのニュースで、 「核弾頭の数だけでいうと、ロシアの6,255に対し、仏290+英225で515に過ぎないので、圧倒的に不利」 という報道があったのでちょっと調べてきました。 ロシアのデータの出所はよく分かりませんでしたが、少なくとも英仏分についてはこ…

20220318 ウクライナ危機はドイツのGDPを1%強押し下げ、インフレを2%程度押し上げ

いくつかのドイツ有力機関からウクライナ危機反映後の ドイツGDP/インフレ予測が出てきたので まとめてみました。 ウクライナ危機前の予想と比べてみると、GDPは1%強切り下がり、インフレは2%押し上げられるイメージとなっています。 ちょうどOECDからウク…

20220305 ロシア中銀の外準狙い撃ち

中銀の外貨準備というのは、ある種の国家機密のようなものなので、詳細までは開示されていないことが多いのですが、ロシア中銀は驚くほど透明な情報開示をしています。「BANK OF RUSSIA FOREIGN EXCHANGE AND GOLD ASSET MANAGEMENT REPORT」を見ると、ロシ…

20220221 ドイツのホームオフィス義務はなくなりますが、当面高水準に維持されそうです

現在ドイツの職場では、コロナ対策用の特別措置として、 3Gルール:ワクチン接種者(Geimpfte)、快癒者(Genesene)、検査陰性証明者(Getestete)でないと中に入れない/それを会社側がしっかり管理する オームオフィス義務:会社は業務が許す限り社員にオー…

20220219 大変なことになっているドイツの電気代

風力や太陽光などの再エネ発電に熱心なドイツの家庭用電気代は、欧州トップクラスに高いことで有名です。1キロワット時あたりの電気代(昨年6月時点)は、日本を100とすると、ドイツ142、英国111、フランス83、オランダ74、米国60という具合です。家庭用電気…

20220210 ドイツにおけるコロナワクチン接種進捗状況

ワクチンに対する国民の受容度の高さを示す「1回以上接種者の人口比率」の時系列推移をみると、UKとドイツはワクチン接種で最初大きく先行していたものの、その後は75%あたりが壁になって伸び悩んでいます。一方、イタリア、日本、フランスは、最初こそ出遅…

20220204 恐るべきBOE(イングランド中銀)

BOEがFEDやECBに先んじてどんどん利上げしているのは、以下の理由によるものかと思っています。 伝統的にBOEが先進国中銀の中で最も果敢かつ迅速に動く(透明性も高い) ターゲット2%からインフレが1%上ブレ/下ブレをした場合には、財務相にこのような Ope…

20220120 ドイツコロナアップデート 2月半ばのピークに備える

中国が北京オリンピック前に大分引き締めてきましたが、それでもまだドイツのコロナ対策が世界一厳しいという状況が続いています。 COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School of Government (ox.ac.uk) 従って、オミクロンの広がり具合も、…

20220109 ドイツもいよいよオミクロン感染急増に備えるべき局面

ドイツでは引き続き世界で最も厳しいコロナ対策が講じられているので、オミクロンの広がりも他国比遅れ気味になっています。 COVID-19 Government Response Tracker | Blavatnik School of Government (ox.ac.uk) ドイツの新規感染 ヨーロッパ全体の新規感染…

20220101 今年こそ自らの手でいい年に

昨年の株価パフォーマンスを振り返ると、米S&P500が+27%、ユーロSTOXX50が+21%(DAXだと+16%)だったのに対し、TOPIXが+10%(日経平均だと+5%)と大きくアンダーパフォームしました。円株でウェートが大きいファーストリテイリングやソフトバンクが中国…

20211213 ベアボック外相の外交デビューの印象

ベアボック新外相は、就任後早速、パリ(フランス)、ブラッセル(EU)、ワルシャワ(ポーランド)、リバプール(G7)を歴訪し、国際外交舞台へのデビューを果たしました。 最初は相手にも「お手並み拝見」的な部分があり、いきなりガチンコでぶつかり合った…

20211204 なぜ日本のドイツ人はドイツの日本人の1/6しかいないのか

最近のKPMGの調査によると、日本からドイツへのインバウンド進出企業は1000社強あり(注:外務省統計の1900社には日本人がドイツで興した企業や日本側の出資比率が低い合弁なども含まれています)、ドイツで年840億ユーロの売上と161千人の雇用(私もそのう…

20210916 ドイチェ・ヴェレのドイツ総選挙特設サイト

ユーロ導入や欧州債務危機の時の英語や日本語の報道を見ていて痛感したのですが、英語(ましてや日本語)のメディア経由でドイツのことを理解しようとするのは不可能と思っておいた方が無難です。FT、WSJの記事を必死にフォローしても日本の実情が全く理解で…

20210913 独シュピーゲルと英エコノミストは毎週表紙をチェックする価値があります

ドイツのシュピーゲル誌は、これまで数々の大きな特ダネを報じてきたドイツNO1の高級週刊誌ですが、毎回その表紙が時の話題を極めてタイムリーかつ的確に表現しているので常にチェックしています。 デア・シュピーゲル - Wikipedia 今回はCDU党首ラシェット…

20210821 ルール以上に保守的な行動で自衛すべき局面

デュッセルドルフ市の7日間指数(人口10万人当たり直近7日間新規感染者数)が昨日ついに100を超え、本日(8/21)117まで大幅上昇しました。ロンドンの277や東京の236と比べれば半分以下の水準ですが、両市での上昇は既に止まっています。一方、ドイツでは再…

20210811 ドイツ企業の中国依存は全く改まりそうにありません

欧州議会が中国との投資協定批准を「凍結」しているだけでなく、今後米中対立が一層激化した場合には、対中デカップリングを米国から迫られる可能性の高いドイツではあるのですが。。。 EU・中国の投資協定、欧州議会が批准凍結 制裁解除を要求 | Reuters …

20210725 ビッグマック指数にみるユーロと円の価値

英エコノミスト誌が年2回発表している、ビッグマック指数(ビッグマック価格を基に為替レートの過大評価/過小評価を計測するもの)が先日発表されたので内容を確認しておきましょう。 最近はインタラクティブ性(基準通貨や基準年等が選択可能)とビジュアル…

20210628 独英ハイブリッド対応のススメ

外国語を習得するためには、3,000時間もの学習時間が必要と言われています。 日本企業の駐在員の海外派遣期間が仮に5年間とすると、毎日100分欠かさず勉強して、ようやく帰国時にこの3,000時間に達します。 従って、赴任期間中にその国の言葉をゼロからマス…

22010627 イノベーション力世界ランキング(GII)日独英蘭比較

先日こちら https://dateno.hatenablog.com/entry/2021/06/19/195609 でご紹介させていただいた、グローバル・イノベーション・インデックス(GII: コーネル大、INSEAD、世界知的所有権機関によるもの Global Innovation Index 2020 (wipo.int))で、日独英…