日独経済日記

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20230508 チャールズ国王戴冠式についてのドイツメディアの報道ぶり

 

ウェストミンスター寺院で5月6日に執り行われた、国王チャールズ3世の戴冠式についてのドイツメディアの報道ぶりは以下の通りです。

  • 戴冠式、行列、バルコニのーシーン(上図)は英国の大衆を熱狂させた。ウェストミンスター寺院の周辺、行列のルート、バッキンガム宮殿の前には約200万人の人々が集まったとされている。
  • 英王室は大金(推計1億ポンド以上)を投じて「地上最大のショー」を実現したが、とんでもない税金の無駄遣いだとする反対派もたくさんいた。
  • デモの権利を制限する新しい法律に基づいて、警察は数十人の平和的反君主主義者(別に戴冠式を直接妨害しているわけではなかった)を逮捕したが、多くの若者にとって、これは腑に落ちないことだろう。
  • 戴冠式(などの豪華な王室イベント)は、英市民(特に若者)を長期的な畏怖の念で満たして初めてその目的を達成したことになるが、チャールズ・カミラ夫妻がそれに成功したかは大いに疑問。
  • 各種世論調査によると、若者たちは英国王室に対して敵対的か、少なくとも無関心であることが多い。
  • チャールズ国王は、エリザベス前女王ほどには尊敬されていないし、王室内は常に醜いトラブルで溢れている。
  • インフレ、社会的分断、EU離脱(という誤った決断)などによって、最近の英国は未来を奪われた国になり下がっている。
  • 英国の君主制は、社会と自らを調和させ、国家の内的安定をもたらし、英国の未来を取り戻すのに役立つ場合にのみ必要とされるだろう。
  • 長年有機農業を営んできたチャールズ国王であれば、例えば地球温暖化との闘いにおいてロールモデルとなれる可能性はある。

<日本語報道(動画付き)>

www3.nhk.or.jp