https://greenpeace.at/uploads/2023/05/report-climate-and-public-transport-tickets-in-europe.pdf
5月4日にグリーンピースが発表した、欧州30 か国とその首都の公共交通機関ランキングがなかなか面白いので、以下ざっとご紹介します。
- ①料金体系の簡素さ、②料金の安さ、③社会的弱者に対する割引、④付加価値税の高さによる評価。運行時間、頻度などの質的側面は評価対象外。
- 国別ランキングでドイツが4位と上位に食い込んだのは、まさに今月から導入されたばかりの月額49 ユーロで全国乗り放題の「Deutschlandticket」 のおかげ。
- 1位のルクセンブルクと2位のマルタでは公共交通機関は無料(マルタでは高速バスとフェリーは有料)。
- 3位のオーストリアは、2021 年に導入された気候チケットで高評価。
- フランスとイタリア(ともに21位)は低ランク。
- グリーンピースは、社会の持続可能性を高めるひとつのドライバーである公共交通機関の料金がまだまだ高すぎるとして、料金(含むVAT)の引き下げを要求。
- ドイツではアウトバーンより鉄道の整備に注力すべき。
- ドイツ政府に対しては、ビジョン策定、環境保護インセンティブ強化、財政強化、利便性/料金面での魅力増大、職員の処遇改善など、計15の具体的政策を提案。https://www.greenpeace.de/publikationen/S04421_Gutachten_%C3%96PNV_Sofortprogramm_0.pdf
<欧州30カ国 国別ランキング>~ドイツは第4位となかなか高評価
<ドイツに対するコメント>~国としては上位ながら、首都比較では23位と低迷。29ユーロチケットが49ユーロチケットに後退したことも影響。
<Deutschlandticket/49ユーロ切符関連>