ドイツの再生産数(赤線;R)が1.42まで急上昇し、冬場に向けての感染再加速が不可避の状況になってきました。
国際比較に最も適したベンチマークである「7日間指数」(人口10万人当たり直近7日間の累計新規感染者数)でみると、日本(黄)は187人まで低下する一方、ドイツ(青)は467人と逆転しています。なお、英国(赤)は77人と低位安定ですが、恐らくもはや全数真面目にカウントしていないためだと思います。
市町村単位で見ると、直近週(右)はその前の週(左)に比べて、赤・オレンジ部分が南部を中心に再び増え始めていることが確認できます。
年齢層別にみると、最近の感染のメインは、引き続き35~59歳の年齢層となっています。
ウィルスの種類としてはBA5:95.7%、BA4:3.1%、BA2:1.0%(いずれもオミクロンの一種)となっています。
幸いなことに、感染急拡大でも死者は非常に低水準で推移しています。ほとんどが60歳以上の高齢者(青+橙)です。
重症患者数(赤線、右側は予測レンジ)はコロナ専用病床(黄線)数を大きく下回っており、集中治療対応重症病床(灰線)まで一杯になることを心配する必要はまだなさそうです。
ドイツ国民の77.9%(ずっとここから増えず)が1回以上ワクチン接種済で、ブースター2回(9.4%、微増継続)、ブースター1回(62.2%、不変)と、相応に普及していますが、全83百万人中、18百万人が未接種のままになっています。
Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de)