日独経済日記

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20220922 ドイツコロナ状況アップデート〜再加速リスク要警戒

ドイツの再生産数(赤線;R)が1.0を上回る状態がずっと続いており、これまでの新規感染者数減少傾向が反転する可能性が高まっています。冬場に向けて再加速要注意です。



国際比較に最も適したベンチマークである「7日間指数」(人口10万人当たり直近7日間の累計新規感染者数)でみると、日本(黄)は345人まで低下、ドイツ(青)は281人で再び上昇しそうな気配、英国(赤)は46人で低位安定(恐らく全数真面目にカウントしていない)となっています。

 

市町村単位で見ると、直近週(右)はその前の週(左)に比べて、赤・オレンジ部分が再び増え始めていることが確認できます。

 


年齢層別にみると、最近の感染のメインは、引き続き35~59歳の年齢層となっています。


ウィルスの種類としてはBA5:96.0%、BA4:3.0%、BA2:0.9%(いずれもオミクロンの一種)となっています。


死者は非常に低水準で推移しています。ほとんどが60歳以上の高齢者(青+橙)かつ持病落ちの方であり、一般市民の警戒感はほとんど失われてしまっています。

 

重症患者数(赤線、右側は予測レンジ)はコロナ専用病床(黄線)数を大きく下回っており、集中治療対応重症病床(灰線)まで一杯になることを心配する必要は当面なさそうです。



ドイツ国民の77.9%が1回以上ワクチン接種済で、ブースター2回(9.2%、最近わずかな増加が再開)、ブースター1回(62.1%)と、相応に普及していますが、全83百万人中、18百万人が未接種のままになっています。

 

PCR検査の陽性率(赤点)は33.9%、実施件数(青棒)は毎週53万人ペースと共に底打ち反転上昇気味となっています。



<ソース一覧>  

Corona Zahlen aktuell: Karte für Deutschland + weltweit (morgenpost.de)

https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/Gesamt.html?nn=13490888