日独経済日記

日独間の架け橋となることを目指しています

20220805 ドイツコロナ状況アップデート

ドイツの再生産数(赤線;R)は最近1.0を安定的に下回っており、新規感染者数(青棒)は減少が続いています(足元増加に転じて底打ちの恐れもありますが。。。)。

 

国際比較しやすい7日間指数(人口10万人当たり直近7日間の累計新規感染者数)でみると、日本(黄、1,170人)が突出して高く、ドイツ(青、432)、オランダ(赤、110)、イギリス(緑、97)の順になっています(最後の2国はもはやまじめに数えていない可能性が高いですが)。

 

 

ドイツ国内を地域別に見ると、直近週(右)はその前の週(左)に比べて高感染エリア(濃い赤部分)がかなり減少しています。

 

年齢層別にみると、最近の感染のメインは、引き続き労働人口の年齢層となっています。

 

ウィルスの種類としてはBA5:92.1%、BA4:4.8%、BA2:3.1%(いずれもオミクロンの一種)となっています。

 

死者は低水準で減少に転じています。ほとんどが60歳以上の高齢者(青+橙)となっています。

 

高水準の新規感染が長期間続いてきため、重症患者数(赤線、右側は予測レンジ)の増加が続き、コロナ専用病床(黄線)数を上回っていたため、冬場の再流行に向けての懸念が高まっていましたが、直近の予測では、最近の減速傾向を反映して、集中治療対応重症病床(灰線)までは一杯にならないというものになっています。

 

ドイツ国民の77.8%が1回以上ワクチン接種済で、ブースター2回(8.1%、先週比わずかに増加)、ブースター1回(61.9%)と、相応に普及していますが、全人口83百万人中、まだ18百万人が未接種となっています。

 

PCR検査は、最近心当たりのある人しか受けないので、毎週90万人ペースと比較的低水準かつ、陽性率は54.1%と高どまりしています。

 

<ソース一覧>

https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/Wochenbericht/Wochenbericht_2022-08-04.pdf?__blob=publicationFile

https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/Aug_2022/2022-08-05-en.pdf?__blob=publicationFile