日独経済日記

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20220729 ドイツコロナ状況アップデート

ドイツでは最近ようやく再生産数(赤線;R)が1.0を下回り始め、新規感染者数(青棒)が(若干微妙ながらも何とか)減少に転じています。

 

7日間指数(人口10万人当たり直近7日間の累計新規感染者数)でみると、ドイツは欧州の中で引き続きワースト10に入っていますが(①ギリシャ1330、⑤オーストリア810、⑥イタリア712、⑦フランス629、⑧ドイツ607)、これらの国々でも状況は概ね改善に向かっています。

   

 

最近最大のニュースは、日本(黄)ドイツ(青)を追い抜いたことではないかと思います。

  

 

ドイツ国内を地域別に見ると、直近週(右)はその前の週(左)に比べると、高感染エリア(濃い赤部分)が減少する一方で、感染がやや東に進んでいます。

 

年齢層別にみると、最近の感染のメインは、労働人口の年齢層となっています。

 

ウィルスの種類としてはBA5:88.8%、BA2:5.7%、BA4:5.5%(いずれもオミクロンの一種)となっています。

 

死者は特段増加しておらず、ほとんどが60歳以上の高齢者(青+橙)となっています。

 

高水準の新規感染が長期間続いてきため、重症患者数(赤線、右側は予測レンジ)の増加は懸念事項になりつつあります。既にコロナ専用病床(黄線)の数を上回っており、集中治療対応重症病床(灰線)の数に近づきつつあります。

 

ドイツ国民の77.8%が1回以上ワクチン接種済で、ブースター2回(7.9%、先週比わずかに増加)、ブースター1回(61.8%、増えず)と、相応に普及していますが、まだ18百万人が未接種となっています。

 

PCR検査は、最近心当たりのある人しか受けないので、毎週90万人ペースと比較的低水準かつ、陽性率は54.1%と高めで推移しています。

 

<ソース一覧>

https://interaktiv.morgenpost.de/corona-virus-karte-infektionen-deutschland-weltweit/

https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/Wochenbericht/Wochenbericht_2022-07-28.pdf?__blob=publicationFile

https://www.rki.de/DE/Content/InfAZ/N/Neuartiges_Coronavirus/Situationsberichte/Jul_2022/2022-07-28-en.pdf?__blob=publicationFile